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まなびwith
■ 小学生用教材の評価(学習・通信添削教材-量・費用)
【教材の比較~教材の量と難易度】
小学生用教材の評価(学習・添削-内容)で取り上げた家庭学習教材の1か月分の
勉強量と難易度を比較します。学年によって分量が異なるので、ここでは4年生の教材で比較してみます。
1か月分を完了させるために必要な1日の勉強量※で見てみると、次のような順番になります。
※勉強時間の対象は各教材のメインとなる本誌・テキスト・ドリルとし、夏休みや冬休み用の特別教材やオプション教材は含みません。
どの教材も国語算数理科社会の4教科のいずれかを毎日1教科ずつこなしていき、月1回添削問題あるいは確認テストを行うという流れです。
【各教材の評価】
全体的に見ると、Z会小学生標準コースは分量が多く、難易度も他の教材と比べて教科書よりも一歩踏み込んだ内容や応用問題も扱っていて、やや高度な内容になっています。まなびwithは考えさせる問題が多く、独自のカリキュラムになっています。
その他の教材はいずれも教科書準拠で難易度も標準的なものだと言えます。この中で、進研ゼミ小学講座は年3回、各学期分がまとめて届けられる「パワーアップチャレンジ」(「標準コース」または「挑戦コース」で発展的な内容を扱っています。スマイルゼミも高学年から発展的クラスの講座が配信され、天神も発展的な内容を学習できるようになっています。
小学ポピー、Gambaエースは完全に学校の授業の予習復習用に徹している感じがします。
【教材の比較~教材の費用】
一方、費用ですが、4教科の12ヶ月一括払いの場合、高い順に並べると次のようになります。
※天神は費用が公開されていませんが、費用としては高い部類に入ります。
この順番で分かるように、分量が多い教材は高くなります。毎月届く教材でもZ会小学生標準コースは小学ポピーの倍以上です。確かにZ会小学生標準コースのテキストは結構分厚く感じますし、内容も良く練られたものなので、妥当であるとは思います。
一方、小学ポピーはできるだけオプション教材などは省いて、学校の授業の予習復習に必要最小限の内容に徹しているので、このように安い費用になっています。
小学ポピーよりもさらにシンプルなのがGambaエースで、教材の作り自体もB4版のプリントのみというものです。ただ、内容的には基本的な内容を過不足なく網羅しているという印象です。
どの教材を選ぶかは利用目的などといった子供の状況によることが最優先になりますが、やはり費用も気になります。ただ、文部科学省のデータでは平成18年度の学習塾費※の年額平均値が
公立小学生:14.2万円
私立小学生:28.7万円
であることからすれば、一番高いZ会でも年間6.5万円なので、安くすむとも言えます。
※学習塾へ通うために支出した全ての経費で,入会金,授業料(月謝),講習会費,教材費,通っている学習塾での模擬テスト代,学習塾への交通費
⇒ 小学生用教材の評価(学習・通信添削教材-目的別用途)につづく