■ 小学生用教材の評価(学習・添削-受験用)
【中学受験用教材の種類】
小学生用教材の評価(予習復習用教材1)で触れましたが、本サイトで紹介した
教材は大きく分けて3つに分類できます。
1つは学校の授業の予習復習用として活用できる教材。
2つ目は中学受験用の教材。
3つ目はある科目に特化した教材。
ここでは2つ目の中学受験用の教材について比較・評価してみます。
本サイトで取り上げた教材(小学生向け一覧 学習教材、
通信添削参照)の中で中学受験用の教材として該当するのはその名前の通り、Z会小学生受験コースです。
この他ではオプション教材との組み合わせで受験対策ができる教材として、進研ゼミ小学講座が挙げられます。
ここではこれらの教材を使って、どこまで中学受験、特に重要難関国私立中学の入試対策に役立つかということに
ついて検討してみます。
【中学受験用教材の比較】
まず、Z会小学生受験コースについて検討してみます。受験コースでは4年生から学校のカリキュラムを前倒しで進めて、6年生の8月までには終了させます。その後は入試問題の演習を行います。
4年生の段階から志望校に応じたレベル別教材(「難関校対応」あるいは「上位校対応」)を用いたり、6年生では志望校毎に異なる入試問題の傾向に対応するためのオプション教材がそろっているので、質・量ともZ会小学生受験コースをきちんと活用できれば重要難関国私立中学の入試対策としては、塾に行かなくても十分ではないかと思います。
ただし、問題のレベルが相当高いため、子供が自力で解けなかった問題を理解したり、自分の弱点を補いながら勉強を進めていくことは容易ではないことが想定されます。そのため、子供が決められたスケジュール通りに、コツコツ対応できるかどうか、親がしっかりサポートできるかどうかといったことが、うまく教材を活用して、成果をあげるための条件になると思います。
次に進研ゼミ小学講座の中学受験用の教材としてはオプション教材で国語と算数の「ハイレベルテキスト」、あるいは公立中高一貫校受験対策として「作文・表現力講座」がありますが、これだけでは重要難関国私立中学の入試対策には不十分であるといえます。
以上のことから、家庭学習だけで中学受験対策を行うには、やはりZ会小学生受験コースが教材の内容としては最適であるといえるかと思います。
なお、費用は190,800円(6年生4教科、12ヵ月分一括払い)(教材費用比較 小学生(通信添削)参照)で、通信添削の教材としてはかなり高めですが、月々15,900円で、塾だと1教科で月々5千円~1万円程度が平均的なところだとすれば、4教科で月々2万円~4万円ということになり、塾よりは安くすむといえます。