随 想(思いつくまま)

(10/5) 昨日のこと
 昨日は随分ハシゴして結局午前様、帰宅は2時であった。最初は市民意見広告運動事務局を久しぶりに訪ねた。さいわいSさんとKさんに会うことができた。Sさんの原発放射能汚染、再処理工場反対運動の実際を聞くことができた。Kさんとは意見広告運動の主役は賛同者であるという原点に帰るという点で意気投合した。19日の「浅草ウオーク」の誘いを受けたり、新米のおにぎりをいただいたり楽しいひと時を過ごした。
 次いで新宿駅西口小田急前に向かった。5時からの意思表示行動に参加するためである。虫の知らせというべきか大木晴子さんから木版憲法九条はがきができたばかりだと現物をもらった。この葉書誕生のいきさつは去る1,26付け随想に譲る。葉書表面にわたしのURLが大きく印刷されているのには驚いた。大木さんから「多くの人に見てもらうチャンスだから、ホームページは必ず毎日更新するように」とアドバイスを受けた。スタンデングは6時から7時まで西口地下に場所を移動して続けられるが途中で失礼した。帰りに際し、脇で販売していた「ビッグ・イシュウ」104号を購入した。この雑誌はホームレス支援のため1冊300円のうち160円が販売者の手に入る仕組みである。このことは知っていたが実際に購入したのは初めてだった。
 ベルサール神田で開催の小田実没後1年記念講演会「小田実の文学」は落ち着いた良い会であった。ドナルド・キーンの「『玉砕』を翻訳して」、鶴見俊輔の「文学者としての小田実」、澤地久枝の「『河』を読んで」の講演、最後に氏の人生の同行者玄順恵さんのお話があった。かねてから私は小田実は社会運動家としての名声が勝っているが、作家としてもっと注目されるべきだと考えていたから、案内を受けた時に直ちに優先申し込みのFAXを入れておいた(このFAXを入れなかったら孫の運動会でウツツをぬかしていたかもしれない)。講演者はそれぞれ、この日のために十分準備された密度の高い一言一句で話をされた。国際的なスケールの大きい作家と言う私の考えが裏打ちされたようで嬉しかった。
 会は9時半に終わった。遅い食事となると自然に居酒屋「闇太郎」(在吉祥寺東町)に足が向く。店が開くのが7時だから平素はなかなか機会がない。麦の焼酎のお湯割りを3杯、談論風発、予想通り午前様となった。それに備えて車中から携帯電話でブログを更新、早速大木さんの教えに応えた。車中で携帯をいじるのも初体験であった。かくしてきのうの1日は暮れたのである。