■ 中学生の英語学習方法2
英語の学習方法1で触れたように中学生に求められる英語力は昔のように高校受験や大学受験への準備というよりも将来にわたって役立つ英語力の養成ということが重要視されてきています。ここではそのための英語学習方法について考えてみたいと思います。
【英語につまずかないようにするには】
小学生のときに英語の授業を受けてきたとはいえ、本格的に学び始めるのは中学生になってからという人が多いと思います。学び始めたばかりの中学生にとってはやはりとまどうことが多いと思います。
小学校での楽しみながら遊び感覚の授業とは異なり、英単語や文法など暗記しなければならないことやテストもあるので勉強をしないとついていけなくなってしまう場合があると思います。
遊び感覚で勉強するということでいえば音楽を聴いたり字幕を見ながら映画を見たりするといった手段がありますが、その前に文章を理解するための単語と基本的な文法を覚えておかなければなりません。やみくもに英語を聞いても何を言っているのか分からずじまいで、余計に嫌になってしまいます。
面倒な暗記を興味あるものにするには好きな音楽や映画、カタカナ英語などあるいは身の回りで使われている単語やフレーズを調べてみたりすることで語彙力が芋づる式に増えていきます。ただ、日本語とは異なる文の構造については教科書などでしっかりと理解しておく必要があります。
【効果的な学習法】
覚えた単語や文法を自分のものにしていくためには音読が効果的です。これは声に出して読むことで目・耳・口を総動員することになり、単に目で文章を追ったり、耳で聞いたりするだけよりも脳に対する刺激が多いということがその理由です。音読の効果についてはたくさん本が出ており、実際に私(管理人)も社会人になってからこの方法でTOEICの点数が200点以上上がりました。
さらに覚えた文章を手で書き出す作業をするとさらに効果的です。素材となる文章は教科書であったり、本サイトで紹介している英語教材などありとあらゆるところにあります。例えば通信添削の教材であれば文章題を解く前にその文章を音読してもいいですし、英会話が収録されているCDなどでは流れてくる会話を文章ごとに区切って暗唱したりするのも効果的だと思います。
音読を続けることで英語の発音、文章の成り立ちなどを体に覚えこませることができ、小手先の知識ではなく、本当に使える英語の習得につなげることができると思います。
【受験対策に何をすべきか】
高校受験、さらには大学受験を考えた場合、読解問題の比重が高くなります。最近ではリスニングの導入など昔の読解・文法中心の問題からは大きく変わってきてはいますが、点数の配分からしても読解問題が中心であることは間違いありません。
これまでに述べたように音読、さらには文章を書くことを継続することで受験に必要な読解力は十分身に着くと思います。
まとめると、地道に英単語や文法を覚えながら音読で定着させていく方法が受験対策を含めた英語の総合力を向上させる近道なのではないでしょうか。
⇒ その他のコラムはこちら