■ 効果的な家庭学習法
【学校の授業が全ての基本】
子供にとっての勉強は何をおいても、学校の授業が基本です。私(管理人)にも経験がありますが、授業中に塾や通信添削などの難しめの問題を内職ですることで、
高度な勉強をしたつもりになっていましたが、結局テストの結果はあまり芳しくなかったことを覚えています。
今更ながら、中学や高校のときに授業を最優先しておけば大学受験も苦労しなくて済んだかもしれないと後悔しています。
小学生の場合であれば、学校で学んだ内容を家庭で復習したり、予習したりすることは最も効率的だと思います。ここでは小学生の学年を低学年、中学年、高学年に
分けてそれぞれ効果的な家庭学習方法、特に親のかかわり方を中心に考えてみます。
【小学校低学年】
小学校低学年は本格的な勉強を始める時期なので、何よりもまず、家庭学習の習慣づけを身につけさせることが重要です。この時期に勉強の習慣づけができればこの先、
非常に楽になります。勉強の習慣づけをさせるには「子供をやる気にさせる方法」のところで述べましたが、学校の宿題を中心に時間を
毎日10分程度の短時間にすることと、親が一緒になって考えてとにかく褒めることだと思います。
宿題に出される読み書き計算などの反復を継続して行うことで基礎的な学力が定着しますし、勉強したことを褒めてあげると子供の自発的に勉強する意欲が湧いてくる
と思います。
【小学校中学年】
小学校中学年になってくると、理科や社会といった科目が加わり、内容も徐々に難しくなってきます。また、低学年の時のように親が手取り足取りで勉強を見てあげる
といったこともだんだんと嫌がってきますので、「何をどのくらい勉強をするのか」とか「分からないときは何をどのように調べていけばいいのか」といったようなことを
あらかじめ子供と話し合っておくと、子供の自主性を尊重しながら見守ってやれるのではないかと思います。
また、学校の授業が分からないとか、逆に物足りないといった時には通信添削や市販の参考書や問題集などで補足していくことも必要になってくると思います。
特に中学受験を意識するのであれば、どの程度のことを勉強しなければいけないのかあるいは、6年生までどのような意識で勉強をしていくのかといったことを子供に良く
納得させることも重要になってきます。
【小学校高学年】
小学校高学年では勉強の内容も徐々に抽象的になってきたり、勉強量も増えてきたりするので、科目によっては学校の勉強についていけないという場合が生じてきます。
この時期の子供には親が直接勉強を見てあげることも少なくなってきているかもしれませんが、早めにつまずいている部分を見つけてあげて、その対処をしてあげると、
つまずきが後に尾を引くことは少なくなると思います。
また、中学受験をしようとする場合には、塾に行くケースが多いと思いますが、学校での勉強をおろそかにして塾での勉強だけを考えるのではなく、最も長い時間を過ごすのは学校での学習を確実にできることが結局効率的かつ効果的だと考えます。
当然、学校の勉強だけでは中学入試を突破できるというわけではありませんが、百ます計算をはじめとする基礎的な学習の反復の重要性から考えると、学校での基礎的な
学習とうまく、相互補完しながら塾や通信添削などの教材を活用していくことが重要なのではないでしょうか。
あと、ここでも重要なのが褒めることと、それに伴う子供の成功体験です。成功体験があれば、多少困難なことでも自発的に乗り越えていくようになると思います。
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