■ 子供をやる気にさせる方法
【まずは勉強の習慣づけから】
小学生1年生のころは学校に慣れることが第一で、勉強の方は学校の授業について行ってくれれば十分で、宿題は親が一緒になってみてあげればいやがっていても
なんとかこなしていけると思います。でも子供が小学校2年、3年くらいになってくると、あまりに勉強をしないでダラダラしたり、ゲームやテレビばっかりだったり
すると、親としてはついつい「勉強しなさい」と言いたくなるものです。そのころになると、子供の方も「後でする」とか「分かってるよ」とかいろいろ言い訳や
口ごたえ言って、勉強をしたがらないものです。
親としてはできれば自主的に子供に勉強して欲しいものですが、あまり勉強しろと言いすぎると、子供のやる気をなくしてしまいます。勉強に限らず、親がこうなって
欲しいと思う通りにはなかなかいきません。
では、どのようにすれば勉強をしたがらない子供が勉強をするように仕向けることができるのでしょうか?
私(管理人)がやってみて効果のあった方法は勉強の習慣をつけさせるところから始めることです。
まず、1日のスケジュールを決めて、10分でいいので、勉強をする時間を設定しました。最初はなかなか決めたとおりに机に向かうということができませんでしたが、勉強する内容は学校の宿題だけでいいということをあらかじめ約束しておいたことと、些細なことでも褒めることでだんだんと勉強することが当たり前になってきました。
ここで重要なのが、勉強時間は短かくすることと常に褒めることだと思います。元来、子供の集中力の持続時間は短いですし、量が多いと、勉強をしなくてはいけないという意識が強くなってしまい、勉強することが苦痛になってしまいがちだからです。
【褒めることの重要性】
褒めるということについてはとにかく何でも褒めてあげる事が重要で、その内容は勉強したこと自体でもいいですし、宿題をやり遂げたこと、問題が解けたこと、音読が上手にできたこと、などなど、たくさんあると思います。
たとえ、間違っていてもイライラしたり叱ったりしないで、ヒントを与えて考えさせた上で、できるようになればそれで十分褒めるに値します。
この方法の場合、親が十分子供の勉強を見てあげて、一緒になってできたことを喜んだり褒めたりすることが必要になりますが、褒めることで、できた喜びが実感でき、
自分もやればできるのだという自己有能感を子供に持たせることができますし、子供も真剣に親が自分のことを考えてくれているという安心感も与えることができる
と思います。
共働きの場合など、親が子供の勉強を見てあげる時間が十分取れないといった場合では、あらかじめ、何をどこまで勉強するかということを決め、毎日勉強した内容をその日の夜か、翌日の朝に確認してあげて、内容よりも勉強をしたことを褒めてあげるといいと思います。
土日にはその週に勉強した内容を細かく確認したり、勉強を見てあげるということができればいいのではないでしょうか。
このようなことによって、元々子供が持っている知りたいという意欲を引き出していくことができると思います。
【親の姿勢も重要】
また、親が勉強しろというだけではなくて、親自身も常に勉強しているんだという姿勢を見せてあげたり、子供の勉強を一緒になってするということも重要だと思います。自分も付き合って勉強を見てあげることが面倒で、子供には勉強しろと言うだけで子供をほったらかしたり、日ごろ親がダラダラしていたりすると、子供からの信頼は得られません。子供は親の言うようには育たないが、親のするようには育つというように、やはり、親の背中を見て育つものですから、こういった点も意識することが必要だと思います。
【何事も無理強いはだめ】
私の経験からしても、子供に勉強しろといっていやいややらせても、あまり身になる勉強にはなりませんでした。やはり、子供自身が知りたいことを調べさせるとか、褒めることで意欲的になるということは実感しています。勉強の習慣づけについても宿題を毎日うちに帰って来てから30分後にするというルールを決めて小4の長男にやらせていますが、宿題だけだと、無理なくこなせるようで、継続できています。もちろん、勉強を見てあげて、褒めるということも実践しています。
塾や通信添削など、宿題以外の勉強は勧めたことはありますが、本人がやりたくないというので、小学校入学以来、4年生になるまでやらせていませんでした。ただ、最近小1の次男が通信添削の教材を取り始めたことに刺激を受けて「俺もややりたい」などと言いだしたので、試しに通信添削教材を受講することにしました。試してみてやっぱりやりたくないということであれば、やめさせるつもりです。
宿題は時間を決めてやるような習慣ができているので、それ以外のことは無理にやらせると勉強自体が嫌いになってしまいそうだったり、普段の生活での親子の関係が勉強をするしないといったことでギスギスしてしまうのがいやなので、本人が勉強したければ支援はするけど、勉強したくないのであれば、無理にやらせることはないのかなと思っています。
親が中学受験をさせたいと思っている場合、子供が勉強をやりたがらないとあせってしまうと思いますが、なぜ中学受験をしなければならないのかといったことを子供と良く話し合って、納得させた上でないと、勉強に対するやる気を起こさせるのは困難です。私も中学受験を経験しましたが、自分で中学受験をしたいと言い出した
わけではなく、今思うと、親に乗せられて、チャレンジする意欲をかきたてられて、最終的に受験することを決めたという記憶があります。
だからこそ、友達と遊ぶ時間をがまんして塾に行ったり、家での受験勉強を続けることができたのではないかと思います。
【子供のやる気を引き出す方法はいろいろある】
上記のように私の経験を踏まえて、子供のやる気を引き出すのにいいという方法を書いてみましたが、この方法は子育て本などによく書かれている内容です。私自身、その方法がうちの子に一番合っていると思ったので、実践してみました。実践した結果については「子供をやる気にさせる方法(実践編)」を参照してみてください。
なお、このコラムで私が実践した褒めるということの重要性については「親力」で知られる親野智可等さんの著書でその意味と効果をより実感できます。
いろいろと子供をやる気にする方法について書きましたが、なかなか本などに書いてあるとおりにはいかないもので、最終的にはその子に合った方法を試行錯誤していくことになりますが、このコラムで紹介した方法はそのヒントにはなるのではないかと思っています。
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