いんちょの
ツーリング日記



北海道編Part3


その2





2005/6/24 晴れ



今日の目的地は、帯広である。

帯広にある「新橋」で、豚丼を食べるのだ。

帯広の豚丼と言えば「ぱんちょう」が有名だが、両方で豚丼を食べた事のある私に言わせれば、

ハッキリ言って新橋の豚丼の方が、全然美味い!


勿論、値段も全然高い。


二倍近く高いのだから、そりゃあ美味く無きゃ困るわさ。(並はこちらがチョイ安い)


ところでこの新橋、最近ツーゴー(ツーリングGoGoという雑誌の略称)にも乗ったりと

徐々に有名となっている店だが、私がこの店を知ったのはとあるギャルゲーだったりする。

名を伏せる意味も無いのでぶっちゃけ言ってしまえば「北へ。」という

「ドリームキャスト」のゲームだったりする。


とあるヒロインとデートをするとこの店に行くのだが、そこで出た豚丼がとても美味そうだったので、

いつか北海道へ行った時は、必ず食ってやろうと思っていたのである。

初めて北海道へツーリングに行った時実際に食べたのだが、確かに美味かった。

その時食べた豚丼は「超スペシャル」というその店で一番高い豚丼であり、この為に帯広に行く価値がある位、美味かった。


\2,000もしたけどね。


と言う訳で、帯広目指して、13:15 フェリーの発着場である苫小牧を出発である。

しかし、予定は未定、確定に非ずとはよく言った物で、結論から言えば豚丼は食べられませんでした。

というより、帯広まで行けませんでした。


今日の宿泊予定地は、上士幌にある「上士幌町航空公園キャンプ場」(無料)であり、

そこに行く途中帯広に寄り豚丼を食す予定であったが、このキャンプ場

苫小牧からは結構距離があり、結果諦めざるを得なかったのだ。


事実、帯広と上士幌の分かれ道に差し掛かった時、その場で潔く帯広を諦め上士幌のキャンプ場へ直接向かったのだが、

キャンプ場に辿り着いたのが、何と17:45。


四時間半かかりました。


日が落ちる前にテントを張るのは鉄則なので、諦めるしかなかったのです。

ちなみに、今の時期の北海道、日が落ちるのは19:00頃だそうです。

ガソリンスタンドのオジさんに、聞きました。

つまりは、余裕が1:15しかなく、帯広によってはとても間に合わなかったのです。

ツーリングで時間に追われる事程情けない事は無く、また暗い中テントを張る事程ミジメ事も無いので、

諦めるしかなかったのです。(雨中テントを張るよりはマシだが)


それにつけても、腹減った。

今日は、ここに来る途中、道の駅「樹海ロード日高」で食べたかけそばと洋梨(ラ・フランス)ソフトしか腹に入れていないので、

お腹がすいているのです。

初日から非常食であるサッポロ一番しょうゆ味を食べるのは、悲しいのです。


ってな訳で、地図上では近くにある「プチレスト鷹の巣」という店へ「もみじ丼」を食べに行った。

もみじ丼とは、要は鹿肉を使った牛丼であり、一度は食べてみようと思っていたのだ。

テントを張ってしまうと動くのが物凄くおっくうになるので、キャンプ場は場所だけ確認し、素通り。


18:05「プチレスト鷹の巣」へ到着。





閉まっていました。





そんな馬鹿なッ!





定休日は水曜日の筈なのに(今日は金曜)と雑誌を確かめたら、閉店18:00。

五分の差だった。






そりゃねえよッ!






駐車場でガックリと肩を下げショックに打ちひしがれていると、

「もみじ丼を食べに来たのかい?」

と、オジさんに声を掛けられた。

「誰だ?」と訝しみつつも

「そうなんですよォ! もう終わっちゃったみたいですけどォ!」

と答えたら、そのオジサン

「良いよ、入りなさい」

と言って下さいました。


そのオジサンは、何とそのお店の店長さんだったのです。

お陰様で、無事もみじ丼を食す事が出来ました。

お値段は\500でした。

いや、良かった良かった。


で、もみじ丼ですが………

美味しかったデスヨ?

只、正直二度三度食べたい物ではなかったような気がしないでもないような………



オジさん、ごめん。







帰り際にコンビニへ寄ってビールを買って、19:00前にはキャンプ場に着く予定。

完璧な予定である。


で、迷った。


恩を仇で返す様な事を思った所為でバチが当たったのか、思いっきり迷いました。

何とかキャンプ場に辿り着いたのが、19:30近く。

日はとっぷりと暮れていて、薄暗い中テントを張るのは、ミジメでした。







ビールを飲みながら今日ここまでの日記を書き終えたのが、23:00。

疲れました。

もう勘弁してってな感じです。


あー、疲れた。


と言う訳で、お休みなさい。



北斗七星のキレイな、夜でした。










ところで、セキが止まりません………






その3へ続く




戻る