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議案の審議
【議案は委員会を中心に審議される】
国会で行われる審議の議案はだれが起案して、だれがどのように審議を行って、成立するのでしょうか。
まず、起案ですが、個々の国会議員であったり、内閣や委員会などの組織によって行われます。
議員個人が起案する場合はその議案が審議に値するかどうかを担保するために、衆議院の場合では20人以上の
賛成者を必要とします(予算に関連するような場合には50人以上)。
次にどこで審議されるかということですが、起案した議案の提出先は衆議院か参議院で、
それぞれの議長はその議案の内容に合致する委員会に審議を付託します。
委員会では提出者から議案の内容の聴取や質疑、場合によっては外部の専門家などの参考人を呼んだり、
小委員会を設けて集中的な審議が行われたりします。このような審議の過程を経て、賛成か反対かを採決します。
委員会での審議が終了すると、次は本会議に審議の場が移されます。
本会議では、その議案に対する委員会での審議内容の報告と、それに対する質疑応答などを経て、
直ちに採決されます。このように、議案の実質の審議は委員会でなされ、本会議では委員会の採決内容を
確認するような形になっています。
この一連の流れが、例えば先に衆議院で審議した場合(予算関連の議案は衆議院が先になる)には、
衆議院での採決後、参議院でも同様に委員会と本会議で審議がなされて、最終的な採決が行われます。