随 想(思いつくまま)

(8/26) ある若者への手紙

残暑見舞いありがとう また日蓮上人関連の本をありがとう 当方77歳になりましたが幸い健康に恵まれ元気で消光しております 贈っていただいた本なども丹念に読みました

私は無神論者ですが、2回の四国遍路(順打ち、逆打ち全行程歩き)を終え、自分がいかに小さな存在で、自分は今大きな力で「生かされて生きている」とう感覚だけは持っています 日本の現状が決して良いものではなく、むしろ悪い方向に向かっているという認識はあなたと同じです それが日蓮上人の教えに背いたからだという主張の正否は私にはわかりません

私は今の憲法9条を変える動きに反対する市民運動を手伝っています メンバーは戦争経験のある年寄りが中心で若者の参加は少なく、3万人集会はすごいことだなと思います うらやましいです 戦争体験者(私はその最後の世代)がこの世の中にいなくなる日も近く、憲法第9条はそのうちになくなるでしょう そして日本がどんな国になるかその結論は割に早く出るでしょう 私はその結論を知る前に死んで、この世にいませんが、あなたは存命中に結論に接するとみて差し支えないでしょう そして失った9条という大きな宝に気づくでしょう 1度失ったら2度と9条は帰ってこないことに気付くことでしょう そうならないことを祈っています 人間は経験を越えられないバカな面を持っており、またまた戦争をやらかさない保証はありません 戦争の質が変わり一度戦争をしたら日本だけではなく地球が滅びます もう武力で国を守ることはできないのです 発想の転換が求められています アメリカとの関係という単純なものではありません

歴史に学ばない国は滅びると私は思っています リーフレットの「自虐史観を捨て仏法史観に立て」という論文の立ち場を私はとりません そこがあなたと私の決定的相違点です 

 私の方からも「市民の意見30の会・東京」のニュース最新号を同封します 現在ニュース100までの電子化作業を手伝っており、目下はこの作業に日常時間の多くを割いています 読んでみてください