随 想(思いつくまま)

(8/16) 選挙の総括
 選挙を手伝って
 金子哲夫の選挙を手伝い、そのお礼とお詫び文書を発送したところ、思いがけず沢山の人からお便りを頂いた。「反核と反改憲に頑張っておられる金子さんが落選したのは残念だ。しかし、まだ若いからこれからも頑張ってほしい」というものが多かったが、それに加えて自分なりの情勢判断が添えてあることがいつになく新鮮であった。単なる身内の選挙運動というより、一平和運動として捉えて下さった厚意を感じた。あらためてお礼を言いたい。
 いろいろなご意見
 私は民主党の躍進も改憲と云う立場からは却って楽観を許さないと感じたのだが、皆さんの感じはそれとは微妙に異なるものだった。安倍政権が掲げる改憲のスピードにストップをかけたという点は率直に喜ぶべきであり、久々の勝利であるという高揚感と安堵感が見られた点である。
 民主党の中も軍拡的改憲派と軍縮的改憲派があり、市民運動としては軍縮的改憲派と力を合わせるべきとする意見、安倍改憲の芽は潰れた、これから反撃に転ずるべきという勇ましい意見、敵は戦法を変えて来るに違いない、既に教育基本法が改憲を先取りしている危険な現状は変わらないとする意見、公明党が反省せざるをえなくなり、民主党も慎重ならざるをえないから、全体としてプラスと云う意見、護憲を掲げる社民党の弱体はどうしようもない、これからの改憲阻止は市民運動の力如何に懸かってきたとする意見、民主党も公明党も本質的には改憲政党である、朝日新聞の改憲勢力が3分の2を切ったという記事に喜んではいけない、などなど。
 一歩前進、兜の緒を締めよ
 自民党の敗北には閣僚の失言などいろいろの要因はあったと思うが、基本的には「戦後レジームからの脱却」って本当にいいの、ちょっとヤバイんじゃないの、憲法九条を本当に変えるの?と有権者がこれらの門題を、マジで自分の問題として考えた結果と思う。格差が広がる現実、増税の現実を本気で考えた結果だと思う。そのこと自体素晴らしいことだ。その意味で一歩前進と評価しよう。