随 想(思いつくまま)

(8/12) JAL123便墜落の真相
 1985年8月12日
 JAL123便が御巣鷹山に墜落し、乗客乗組員520人が亡くなってから22年の歳月が流れた。テレビは山に登る遺族の姿を毎年放映する。事故の原因は圧力隔壁の修理ミスによる金属疲労とされている。本当にそうだろうか。私は一抹の疑問を持って今日に至っている。疑問の根拠は事故原因を割りに早い時点でボーイング社が淡白に認めた点にあった。こんな大事件を簡単に認めるものだろうか。
 日本怪死人列伝
 「日本怪死人列伝」という安部譲二の本がある。著名な人物例えば力道山など12人の死について氏は推論を展開している。最終項に日航機事故を取り上げている。裏の社会に精通し、自ら日航に在勤した経験をもつ彼の推論は、垂直尾翼の破壊は圧力隔壁の金属疲労ではなく、ある浮遊物体と機体の衝突であるとする。
 吉原公一郎説
 浮遊物体と衝突と云うと何か宇宙のFS小説めくが、著者は「吉原公一郎氏は、その頃、自衛隊がミサイル発射訓練に標的機として使用していた、富士重工がライセンス生産した『ファイアビー』が12日18時24分34秒、伊豆半島沖で、JAK123便に当たって垂直尾翼を破壊してしまったのではないか・・・と示唆している。」という説にその正当性を認めている。
 真相は?
 日航機は自衛隊に撃墜された。未曾有の大事件である。日本政府とアメリカ政府の間で手打ちが行われた。今、日本の空はボーイング社の旅客機だけで、ダグラス社の旅客機はもう飛んでいない。「ボーイング社は十分見返りを得た」とする。そして
「毎年8月12日になると、新聞もテレビも老いた遺族が御巣鷹山の現場に登って、亡くなった方を追悼するシーンを、ただセンチメンタルに報じる。この事件を真実を追及するマスコミは、日本にはない。なぜないのか。それが残念ながら、日本の民度なのだ。」とこの本を締めくくる。私はノドにつっかえていた物が22年ぶりに腑に落ちた気分である。

 日本怪死人列伝  安部譲二著  発行(株)産経新聞ニュースサービス
                       2002年4月20日初版