随 想(思いつくまま)

(7/25) ケニアのランカンワちゃん
 今年はアフリカ年である。経済グローバル化の波は資源に富むアフリカを襲い、多くの国がテイクオフする中で、依然として貧困と格差社会から脱することが出来ないでいる。
 過日、朝日新聞紙上で緊急援助から自立支援まで行う国際NGO「ワールド・ビジョン・ジャパン」の存在を知った。とかくこの種の慈善事業は偽善っぽく、ましてアフリカへの援助は権力者の懐を暖めるにすぎず、往々にしてODA援助が民族間の紛争に勝利するため武器購入に充てられたりする事があるだけに、国際援助の難しさを痛感していた。
  いろいろ考え悩んだが、チャイルドスポンサーシップに申し込むこととした。先日、サポートするチャイルドが紹介された。ケニアのランカンワちゃんという、4歳の女の子である。

以下は申し込みに際して添付した私信の一部である。

申し込みの動機
 私は日本国憲法の第9条2項は未来を先取りした素晴らしい憲法だと考えています。これを改め、日本が軍隊を持ち戦争が出来る国になることには反対であり、反改憲市民運動のお手伝いもしてきました。日本国憲法は前文に「…平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、我らの安全と生存を保持しようと決意した。…」とあります。しかし省みると私は諸外国のことを殆んど知りません。こんな状態で改憲に反対しても何かが欠けているのではないかと思うようになりました。外国の事情を知り、また日本を知ってもらうことが、今の憲法を実効あるものにする上で大切なことです。それには外国に友人を持つことが一番良いと考えました。

 支援地域についての希望
   アフリカ、中でもケニアを希望します。これと言う特別の理由はありませんが、1994年にNGOピースボートの地球一周の船旅で、ケニア・モンバサに寄港、国立公園で多くの野生動物に出会い、サバンナに陽が沈むのに感動した経験があります。以来身近な国と感じています。

 チャイルドについての年齢、性別等について希望
   私には孫が4人います。これら孫達がチャイルドと文通し、互いに成長してくれることを願っております。

 目下、ランカンワちゃんの写真を眺めながら、第1信は我が家族の写真を同封せねばなるまいと、これからの展開を楽しみにしているところである。

ワールド・ビジョン・ジャパンのホームページは、
http://www.worldvision.or.jp/です