随 想(思いつくまま)

(6/3) 遍路仲間で痛飲これぞ世界遺産
 井の頭公園駅に集合
 
遍路で知り合った浦安のKさんからの知らせで、第1回「四国へんろ」東京フォーラムという催し物があることを知った。早速出かけた。井の頭公園駅に定刻に8人の大人が集まった。”竹炉山房”で昼食後、前進座劇場へ移動。ミュージカル「夢へんろ」鑑賞の後、東京フォーラムに参加。

  錚々たるパネリスト
 フォーラムの正式名称は「四国へんろ道文化」世界遺産の会主催、第1回「四国へんろ」東京フォーラムである。パネリストは元朝日新聞論説委員辰濃和男、NHKドラマ・チーフプロデューサー鈴木圭、映画プロデューサー・作家増田久雄、みかん一座座長戒田節子、三味線奏者月岡祐紀子、コーデイネーターは58番札所仙遊寺住職小山田憲正の各氏。遍路オタクなら知らないとモグリと云う顔ぶれ。ミュージカルは立ち見の出る程の盛況ながら、フォーラムの方は参加者が少なく残念であった。
 仙遊寺住職のこと
 遍路の文化を世界遺産にと云う運動の先頭に立っておられるのが仙遊寺住職である。私も仙遊寺宿坊に泊まった時、翌朝勤行後の説教で、たまたまその日が12月8日であったこともあり、こともあろうに日本はお釈迦様が悟りを開いたその日にアジアで戦争を始めてしまったと話された。改憲反対を訴える遍路は邪道かと迷いを持っていた私に対する答えであったと受け止めている。
 懇親会で痛飲
 今回の集まりの中心人物、最近四国永住を実現したK氏の下調べよろしく”魚真”で懇親会。最近本を出版したというS氏、目下校正中というT氏、ビール大好きK氏、ほかG、I、Mの各氏いずれ劣らぬインテリの面々。私にとっては浦安のK氏以外の6名は初対面。しかし何れも遍路と云う共通の話題、宿の名前、遍路道などツー・カーの間柄で話は尽きることはなかった。
 ソフトの世界遺産化
 今宵の楽しさも考えてみれば遍路での一期一会の出会いがもたらした心のふれあい。こんな世界がほかにあるだろうか。遍路道のもたらす心の世界。世界遺産の対象は目に見える形のあるものであることは承知の上で、今こそ心の問題に光を当てようというのがこの運動である。遍路道を歩いたことのない人には分かり難いかもしれないが大賛成である。

 「四国へんろ道文化」世界遺産化の会」のホームページへ