随 想(思いつくまま)

(6/24) 右派か左派か
 男性の問題
 これひとえに男性の問題。今のように洋服が既製品全盛でなかった時代は、上下の背広など誂えが常であった。寸法を採る際、この男は左派か右派かを寸時に見分け、それを頭に入れて、ズボンの裁断調整を行って仕立てたものだという。既に勘のいい人はお分かりだと思うが、オチンチンが左足サイドに収まっているか右サイドに収まっているかという問題である。ある洋服屋の話によると、当時は8割が左派ということであった。
 既製服時代
 長年、多数派の左派を自認していたのだが、いつの間にか右派に転向したらしいのだ。考えてみれば、昔はフンドシの時代。ふんどし7とアテモノは向こうから外れるといって自由を謳歌したのだ。時移り星変わり、猿股の時代を経て今日のパンツに至る。パンツは殆ど中国製の既製品愛用の時代。これが右派ならズボンも当然右派となる。今は選択の余地はない時代なのだ。中国文化に侵略されたか、まさか。閑話休題、おそまつの一席。