随 想(思いつくまま)

(12/14) ビルダーバーグ倶楽部」を読む
 秘密結社
 
秘密結社の話となれば怖いもの見たさについ手にとってしまう。フリーメイソンという秘密結社の話がある。フリーメイソンの奥の院がビルダーバーグ倶楽部だと言われるが、実態は理解するほどの知識も持ち合わせていない。嘘のような本当の話かもしれない。物事は大きいほど嘘であることの証明は難しい。
 世界統一国家の話
 この世の中に国家が存在する限り戦争が絶えない。では世界が一つの国家になれば戦争はなくなり、ユートピアなる理想卿が実現するのであろうか。ビルダー倶楽部はまさしく世界統一国家、共通の秩序を樹立するための結社だそうであるが、読むほどに背筋が冷たくなる。めざしている統一国家は所有者と奴隷の2極国家であり、中間層は存在しないという。人口は今より40億人減らすと言う。例えば人間の管理はマイクロチップを簡単に注射器で注入する技術は既に完成しており、一挙手一投足が管理される。誘拐事件が頻発し、これから逃れるためには全員マイクロチップの注射を受けましょうといキャンペーンが張られると言った具合だ。
 国連の存在
 国家を超えた組織として国連、IMFなどが考えられ、現実に長期計画に基づいて着々布石が打たれているという。個々の国家に替わりECなど地域共同体に漸次移行する。将来アメリカ軍は軍縮され国連軍がこれに取って代わる。
 ビルダー倶楽部の会合出席者は錚々たるメンバーである(日本人の名前はない)また、マスメデアのトップなど顔をそろえ、一般紙の記事になることはない。グローバル政府ともいうべきこの組織の存在に興味がある方はインターネットで検索されると良い。所詮お釈迦様の掌で踊っているに過ぎないのかと言う無力感に襲われるがそれこそ敵の思う壺かもしれない。
 「ビルダーバーグ倶楽部」
   ーー世界を支配する影のグローバル政府ーー
  著者:ダニエル・エスチューリン
  発行所:バジリコ(株)2006年11月17日発行