随 想(思いつくまま)

(10/8) 安倍内閣誕生
 安倍内閣誕生
 いままでの総理は自分の任期中には憲法に手をつけないと言って就任した。安倍氏ははっきりと憲法改正は自分の任期中にやると明言した。いまの自民党の草案の内容は改正ではなく、新憲法の制定である。革命とか敗戦とかの特殊事情がない限り新憲法が制定されることはないとしたものであり、憲法には改正手続きしかないのが通常である。国民主権の憲法が国家主権の憲法になろうとしていることは改正ではなく新憲法の制定であり、日本に今、一種の革命が起きようとしているのである。日本国憲法の余命年数やいかに。
 以下6期の市民意見広告運動のちらしに記載する文案を求められ書いたものである。ボツになることはほぼ明らか。2020年の予言が的中しないことを祈る。

今、日本は大きな曲がり角に立っています

日本国憲法は国の主人公は国民であることを明らかにし、戦後60年、一人の戦死者も出さず、一億総中流という格差の少ない平和な社会を創るのに貢献してきました。それが今や崩れ、個人より国家が優先され、思想・信仰の自由を奪い、軍隊を持ち、弱肉強食の社会になろうとしています。

憲法9条は先の侵略戦争の深い反省から生まれた公約であり、非戦・非武装の誓いです。その国際公約を破ろうとしています。改憲を問う国民投票に当たっては新憲法制定に反対する覚悟を新たにしましょう。

2020年の日本

大きな曲がり角をまわった後の日本の姿を予測してみましょう。

誰憚ることなく軍隊を持った日本は、日米軍事同盟のもと、アメリカの手先となって戦争(人殺し)をする国になっているでしょう。改正された教育基本法が定着し、愛国心教育のもと、国のために命を捨てるのは国民の当然の義務とされる国になっているでしょう。幼い時から序列がつけられ、格差社会の競争に敗れた若者は軍隊に行くしか生活の道は残されていない社会が待っています。若者たちに訴えます。真っ先に戦争に行き、人を殺すのも自らの命を落すのも、あなたであり、あなたの息子です。戦争は何一つ良いことはありません。

よみがえれ9条!

 軍隊が国民の生命や財産を守ってくれると考えるのは大きな誤解です。生命や財産を守るのは警察や消防の役目です。軍隊が守るのは姿の見えない「国家」です。しかし武力では美しい国家は創れないのです。仮想敵の脅威を演出し、軍需産業国家への道を歩もうとしています。自衛隊は速やかに解消・解体し、災害救助隊を創設しましょう。

世界に例のない素晴らしい平和憲法を、今、手放してしまうと永久に戻ってこないでしょう。これは全世界の損失です。9条の理想を実現するよう強く政府に求めます。

7月、参議院選挙があります。この選挙で選ばれた議員が憲法改正を国会に発議する権限を握ります。投票所に足を運びき、自分の意思を明確に表明しましょう。