随 想(思いつくまま)

(10/17) 常任理事国入り私見
 

反体制の運動体(例えば改憲反対運動)は総じて、あたかも当然のように国連の安全保障理事会の常任理事国入り反対を掲げています。それはアメリカが憲法9条改正を常任理事国入りの条件としている情勢下、常任理事国入りに賛成することは改憲賛成と受けとられる。または今の国連は軍事介入を日常茶飯事のように行っている。こんな国連の常任理事国になるのはその片棒を担うようなものだ。こういう考えが背後にあると思われます。

現実はともあれ国連憲章は日本の平和憲法と同じく、武力に頼らない平和を希求していると思います。とするならば日本は積極的に常任理事国となって、憲章の趣旨を実現化すべきだと考えます。日本は今の憲法を変えないことを国際公約として常任理事国入りを全世界に公言すべきだということです。たとえ、絵に描いた餅といわれようとも国連憲章の原点に立ち返って、常任理事国入りに賛成する運動体があってもいいのではないかと考えます。60年間戦争により人を殺すことなく、平和産業だけで国が成り立ってきた(異論はあろうが)ことは、絵に描いた餅ではなく、現実に存在しているのです。

私は憲法を変えさせない市民意見広告運動を手伝ったことがあります。この運動では「九条実現」という言葉を使っています。今こそ、外交の場においても九条の精神実現を政府に求めて行くべきときだと思います。「非武装不戦の憲法を掲げて常任理事国になろう!」という運動体があってもおかしくないと考えます。皆さんの意見を聞きたい。