楽屋裏
〜「たろ」のテクニカル放談?〜
このコーナーは、「たろ」がポップスの制作のヒントとしている様々な、テクニカル(?)なポイントについてレクチュア(笑)するど!
という、ジツに偉そうな企画であります(^◇^;
さて、何が飛び出しますやら…
INDEX 読みたいタイトルをクリックして下さい。
「たろ」へのご感想はこちらまで…
ホームに戻る
- 「問答無用っ!」
いちおう最初にお断りしておきますが、このコーナーの趣旨は、私の個人的な作曲の手法などを暴露する(笑)ことに過ぎません。 くれぐれも、一般論としての作曲の手引き、セオリーなどとは混同なさいませんよう、十分にご注意ください。(そんな人いないか(^^;)
INDEXに戻る
- 「オクターブにこだわる《その1》」
私の作品のほとんどは、音域が1オクターブ+1音(2度)くらいの範囲に納まっています。というか、そうなるように意識してメロディを書くわけですね。
これには2つほど理由があります。まず、誰にでも歌えるということ。
これは作曲のスクーリングで、実際の歌手を想定した歌の制作を学んでいるときにディレクターから云われたのですが、 はっきりいってプロの歌手でも(これって日本だと特にヒドイんだろうけど‥)音域が狭い、音程が取れない、って人がとても多いのですね。
それプラス、カラオケで一般の人も歌えることを考慮すると、実は1オクターブでもかなりキツい
んだという認識が必要になるのです。これは、プロ歌手のCDのKEYが、時に妙な微分音になっていたりすることからも裏づけられますね。
まぁ近頃では、Globeなんかがそうらしいですが、ワザと音域を広く、特に高域を上げて歌うのを難しくしている楽曲もあります。
あれは、その方がカラオケで歌う人達の挑戦心を刺激できるからで、簡単に歌えちゃうとすぐ飽きられてしまうことへの対抗策なんですね。
でもそれって、本来の楽曲そのものに気合いが入ってないからそういう姑息な手段に逃げざるを得ないんじゃねーの?
って気がしませんか???
音楽の、歌の大きな醍醐味のひとつは、違う立場にある人同士が、同じ歌を歌うことで心を合わせられることでしょう? 一部の限られた人にしか歌えない歌では、そういう醍醐味を味わえなくなっちゃうじゃなぁい?私はそれだけはどうしても避けたいんですね。
1オクターブなら、移調して男声用から女声用に変えるのも簡単だし、ちょっと低いから少しKEYを上げたら今度は高域が苦しくなった、
なんて心配もほとんどありません。やっぱり1オクターブだね(笑)。
INDEXに戻る
- 「どうする?起承転結」
大雑把な一般論ですが、日本のポップスって比較的構成から入ってるものが多くて、いわゆる起承転結がはっきりしてる場合が少なくないのですね。特に(アーティスト物じゃなくて)作家さんが作る場合はそうでしょう。まぁそのことをどう評価するかは人それぞれでしょうが、ワシは基本的に肯定しています。
言うまでもなく構成なんか相手にしてなくても、いっくらでも良い作品は作れます。が、構成から制作に入るとか、あるいは推敲のために構成面から作品を分析する、といったことを考えれば、起承転結を意識することは必要だし、聴く人のことを考えながら制作するためのヒントとしても非常に有用なアイテムだと思いますね。
で、本題ですが(^_^;)、ズバリ、典型的なポップスの構成、A−A'−B−C、これってモロに起承転結してる(笑)んですね。じゃぁ、それぞれを如何に書き分けるか、ってコトになりますが、まぁとりあえず気合いをこめて書いてみたとしましょう(爆)。ワシはセオリーから制作に入ることはまずないので、起承転結を意識するのは推敲段階で、ってことになります。言葉で云うとエラく簡単な話で悲しくなるんですが(笑)、まずはメロディの色合いというか性格というか、それがちゃんと起承転結してるかどうか、感覚的な方向から検証します。Aメロにとって、Bメロもサビ(C)も何らかの意味で対照的であって欲しいワケですが、Bメロはサビへの伏線、スポーツで云えばインパクト前のタメ、みたいな役割、サビは当然ながらキャッチーなキメでなくてはなりません。
感覚的にはOKでも、どうしても自分の作品には甘い評価をしがちですから、構造的にも起承転結になってるかどうかの検証も重要です。ここでヒントになるのは、メロディのラインによる違い、音符の長さの違い、の二つです。メロディのラインによる違いでもっとも重視するのが、同じ音形を使わないこと。洋楽や、Jポップでもアーティスト系の楽曲には比較的、平気でAメロもサビも同じような音形のものが珍しくありませんが、構成としては評価できませんね。よほど美味しいメロディならば、楽曲としての総合的な評価はできるでしょうが...作曲の仕事としては“手抜き”と云わざるを得ません。あと、メロディの始まりを小節の同じロケーションに置かないこと、これも意識してます。例えばAメロが1拍目のウラから始まっていたら、Bメロは(前の小節の)4拍目のオモテにする、とかね。
音符の長さを変える、とは、いわゆる白玉/黒玉のお話しで、例えばAメロが短い音符(黒玉)中心だったら、サビは長めの音符(白玉)を多くする、ってヤツです。
このチェックをクリアすれば(^_^;)、まぁまぁ、構成上は起承転結がそこそこ、うまくいってると判断しております。(^^ゞ
INDEXに戻る
内容は随時更新いたします‥
ホームに戻る