中高生のための家庭学習教材比較

中学生・高校生の家庭学習教材を比較しています。実際に使用した体験談や情報もお届けします。進研ゼミ・Z会・天神・英語教材などの情報が満載です。

■ Z会大学受験コース教材体験

二十数年前になりますが、私(管理人)も高校生から浪人生のときに数学、英語、物理、化学を受講していたので、高校生用の通信教育教材といえばまずはZ会が思いつきます。そこで大学受験コースの資料を請求してみました(2020年時点において、ここで紹介している教材の内容は少し古いですが、教材自体の本質は変わりません)。

【教材の内容】
送られてきた資料は各コースの詳細と添削問題の例が掲載されている入会案内書と「志望校合格ストラテジーブック」でした。

Z会大学入試コース資料

教材の構成は月2回の添削問題が中心で、その他に補助教材がコース内容や時期に合わせて届けられるようになっています。

添削問題の内容はZ会の他のコースと同様、すんなりと解ける問題は少なく、じっくり考え抜きながら解いていくという問題が多く、解答用紙に記述する量も多いのが特徴です。添削問題に要する時間は1科目1回あたりで1.5~2時間程度が目安となっていますが、問題が自力で解けない場合、参考書や問題集で類題を調べたりする必要があるので実際にはもっと時間がかかると思います。

 例えば難関大コースの数学であれば以下のような感じです。
Z会大学入試コース添削問題

 このように1つの問題を解くのに必要な考え方を出し切って解答します。問題を解く過程を添削してもらえるので本番の試験で問題を解いていくのに非常に参考になります。

また、大学入試コースはメインシリーズで37講座、特定のジャンルに特化したセレクトシリーズで10講座用意されています。例えば英語の場合、メインシリーズで7講座(東大即応、京大即応、最難関国公立大、難関国公立大、早慶即応、難関私大、主要大)、セレクトシリーズで4講座(英語速読速解、英作文ハイレベル、英作文スタンダード、英語リスニング)です。

 例えば京大即応の英語であれば以下のような感じです。
Z会大学入試コース京大即応

 英作文の解き方を出題のねらいから詳しく解説されています。単に英作文をするだけでなく、京大の問題に合った解答の作り方を学ぶことができます。

ちなみに進研ゼミの場合、英語は8講座(早慶上智専用コース、国公立最難関コース、国公立難関コース、国公立標準コース、私立難関コース、私立標準コース、私大看護・医療技術系コース、センター専用コース)です。

進研ゼミとの大きな違いは添削問題の位置付けです。Z会の場合は添削問題を解きながら実戦力をつけていくというスタイルですが、進研ゼミの場合は講義内容の確認とその応用力を試すというスタイルでテストに近い感じです。

実際、Z会の教材には解説用の教材は最初に一度届けられるだけで、あとは月2回の添削問題を調べながらでも解いていくことで実力をつけていくやり方です。

【コース毎の特徴】
 各科目とも難関大といわれる大学を中心にコースが細分化されています。全国の国公立大、私大ごとに推奨講座が示されているので、自分の志望校に該当するコースを必要な科目を選んで受講できます。

 各コースとも対象としている大学の入試問題の傾向に合わせた対策がなされています。例えば「最難関大理系数学」コースの場合、旧帝大や早慶上智・東理大などの最難関校の合格に必要な入試標準レベルの問題を確実に完答し、応用度の高い問題においても対応していく力を養うため、問題解決力や論証力に主眼を置いた問題が中心になります。

 特に難関大向けのコースは質量共に充実しているので、添削問題を解き、添削結果の復習をひたすら繰り返していくことでかなりの実力が付きます。その分、添削問題に取り組むのに要する時間もかかるので、自分のレベルに合っていないコースを選択してしまうと結局はやらなくなってしまうということになりますので、コースの選択には注意が必要です。

【感想】
 入試問題には様々なタイプの問題があり、志望校の入試対策をしたとしても予想外の問題が出ることはしばしばあります。どのような問題が出題されてもあわてることなく対応できる力を身につけるためには日頃から本質を理解し、じっくりと考える力を養っておく必要があると思います。

 Z会の教材が特に難関校を志望している受験生に評判がいいのはこの部分がしっかりしているからだと思います。毎月2回の添削問題はすんなりと解ける問題は少なく、よく考えないとなかなか解けません。日頃からこういった問題に取り組むことが受験対策に直結していて、最も効率のいい受験勉強になります。

 自分の力で根気よく継続できるという人にとってはZ会の教材だけで十分難関校の受験対策になると思います。特に時間の制約が多い現役の方には空いた時間があればいつでもどこでも取り組むことができるので特にお勧めです。


体験談募集!
実際にこの教材を使ってみた人の感想を募集します。このページで紹介させていただきます。
中高生にとっては無駄がなく効率良く勉強のできる教材に出会いたい、また、親としては自分の子供には失敗のない良い教材を使わせたいものです。
是非、あなたの貴重な体験を教えてください。

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