中高生のための家庭学習教材比較

中学生・高校生の家庭学習教材を比較しています。実際に使用した体験談や情報もお届けします。進研ゼミ・Z会・天神・英語教材などの情報が満載です。

■ ネット塾の評価(高校生用)

【ネット塾の特徴】
 最近注目を集めてきているのが、インターネットを活用した教材です。インターネットを経由して授業の動画を配信したり、問題集をプリントアウトして活用したりしながら、自分のペースで進めていくというもので、学習塾と通信教育などの家庭学習教材との間に位置する教材です。

本サイトで紹介したネット塾は次のとおりです。

 ・e点ネット塾
 ・スタディサプリ高校講座・大学受験講座
 ・大学受験ディアロオンライン
 ・インターネット家庭教師Netty
 ・Axisオンライン(旧ワオティーチャー)
 ・フォーサイト大学受験講座
 ・大学受験スタディタウン高校生
 ・秀英iD予備校自宅学習コース(高校講座)
 ・家庭教師のマイカレッジ
 ・物理ネット予備校 田原の物理

なお、Z会Asteriaは、学校の授業や高校入試を主眼とした教材ではなく、思考力などに主眼を置いた教材のため、この評価の対象外とします。

ネット塾のメリットとデメリットしては以下のようなことが挙げられます。

(メリット)
 ・自分の意欲に合わせて進めることが出来る
 ・自由に授業が選べるので勉強の遅れを取り戻せる
 ・近くに塾がなくても有名講師の授業を受講できる
 ・短時間でもできるので、時間の有効活用が可能
 ・理解できるまで繰り返し受講できる
 ・通塾の煩わしさがない/安全
 ・費用が安い

(デメリット)
 ・一方通行になりやすい
 ・1人での受講なので、塾に比べて刺激が少ない
 ・長時間パソコン画面を見なければならない

 以上のような特徴があるのですが、24時間開講しているのでいつでも気軽に受講できるところが最大の利点ではないかと思います。また、近くにいい塾がないという場合にも教材の候補として考えることが出来ます。

 うまく活用すれば通塾以上の効果を挙げることも出来ますし、なにしろ費用対効果が全く違ってくると思います。

【どのネット塾を選べばよいか】
 大きく分けて、細かく分かれた単元ごとに講義動画を見て受講し、その後問題を解いてその内容を定着させるというスタイルの教材と、オンライン授業や指導を行う教材に分かれます。
講義動画中心の教材が大半を占めており、講義内容、サポート体制、問題数といったところに各社の違いが出てきています。

(講義動画中心の教材)
 e点ネット塾は講義数が5教科9科目で3,072タイトルで、担当する講師も有名塾講師が担当しており、内容も学校の授業の補習から受験対策までカバーできです。
 スタディサプリ高校講座・大学受験講座は、大学受験に特化したネット教材で、大手予備校の有名講師によるセンター対策講義動画(英・数)と有名大学やセンタ-試験の過去問等の教材をダウンロードできるプログラムで、シンプルなメニュー構成になっています。
大学受験ディアロオンラインは難関大学受験にターゲットを絞っていることと、Z会の映像教材の受講に加え、「合格トレーナー」の手厚いサポートによる塾のメリットを併せ持った受講スタイルが特徴的です。  秀英iD予備校自宅学習コース(高校講座)も有名塾講師による講義映像の受講が軸ですが、講師陣が問題演習を通じて応用可能な解法を教えてくれるところが大きな特徴です。
 フォーサイト大学受験講座は、資格の通信講座大手のフォーサイトが手掛けていることから、テキストが充実しています。
 大学受験スタディタウン高校生は、オリジナルの映像授業を中心とした教材で、大学受験をターゲットとしています。
 物理ネット予備校 田原の物理は、物理に特化した珍しいネット塾で、高校物理の特徴である大量の公式の暗記を、微積分を使って体系的に学ぶことにより、回避できるという考えのもと、カリキュラムが組まれています。

(オンライン指導の教材)
 インターネット家庭教師NettyAxisオンラインは、オンライン双方向学習できることが最大の特徴で、映像と音声を使ったリアルタイム対話機能で、お互いの顔を見ながら会話することができます。
家庭教師のマイカレッジは、自宅に来る家庭教師と同様、自分が必要としている内容を学習できます。教材も学校の教科書や、自宅にある参考書・問題集等を使いながら進められることが特徴的です。定期テスト対策大学受験対策まで幅広く活用できます。

(サポート体制)
 e点ネット塾では随時メールやFAXでの質問に対応してくれます。一見、先生と顔を合わせて質問できないとあまり理解が進まないのではないかとも思いがちですが、逆に先生と顔を合わせない分、いまさらというような質問も気軽にできますし、納得いくまでしつこく聞いてもいやな顔をさせないで済むといった利点があると思います。また、学習意欲を挙げるための工夫として学習の記録や理解度を把握できるチェックシートなども用意されています。
 フォーサイト大学受験講座も講義に対する質問、チューター面談がオプションとして活用できるようになっています。

 スタディサプリ高校講座・大学受験講座には問い合わせなどの対応はありませんが、自分に合った受験プランを作成できるサポートがあります。
同様に大学受験スタディタウン高校生も添削問題を通じた形のサポートになります。

 一方、インターネット家庭教師NettyAxisオンライン秀英iD予備校自宅学習コース(高校講座)家庭教師のマイカレッジはかなり手厚く、専任の教務担当が日ごろの悩みから進路指導までそれぞれパソコン画面を介して直接カウンセリングしてくれます。

【費用の比較】
月当たりの費用(高校3年生)の高い順に並べると次のようになります。

1 大学受験スタディタウン高校生 49,800円(スーパーSIM 初級コース:3か月受講一式)
2 インターネット家庭教師Netty 15,000円/月(高校生コース3年生)
3 家庭教師のマイカレッジ 13,000円/月(90分コース(4回))
4 Axisオンライン 9,936円(月4回40分)
5 秀英iD予備校自宅学習コース(高校講座) 9,180円/月(1科目あたり)
6 大学受験ディアロオンライン 7,800円/月(1科目あたり)
7 e点ネット塾 6,000円/月
(ダウンロード問題集900円/月、学力テスト2,500円/1回講義テキスト800~2,000円/1冊)
8 フォーサイト大学受験講座 約3,980円/月
(オプションなし。東大専科は49,800円/月)
9 スタディサプリ高校講座・大学受験講座 980円/月
※田原の物理は、選択する講義数により値段が異なるため、比較から除外します。

 選択する科目・講義数により一概に比較できませんが、e点ネット塾、秀英iD予備校自宅学習コース、フォーサイト大学受験講座は1万円以下に設定されています。
 インターネット家庭教師Netty、Axisオンライン、家庭教師のマイカレッジは家庭教師のようにネットを介した直接指導が行われることもあり、他社よりは高めになっています。大学受験スタディタウン高校生は大学受験用の短期集中型なので、高めの設定になっています。
 受験サプリは教材がシンプルであるため、他教材と比べて、圧倒的に安くなっています。
 いずれにしても学習塾や家庭教師よりもかなり安く済みます

【各社の違い】
 高校生用のネット塾は、中学生用に比べると数が少なくなっています。これはネット塾のメリットの一つである、通塾が安全ということろが高校生なのでそれほど重視されないことと、高校生の講義は中学生に比べると複雑なので、教材の作成が難しいということが理由としてあるのではないかと思います。

 どのネット塾を選ぶかは、それぞれの特徴を理解して、必要に応じて受講することが重要だと思います。  また、ネット塾の最大のメリットである費用が安いということに着目すると、私(管理人)には3人子供がいるので、全員通塾させると、毎月10万以上は確実にかかります。実際、それでは厳しいので、このネット塾というシステムには非常に興味があります。今後是非検討してみたいと思っています。