中高生のための家庭学習教材比較

中学生・高校生の家庭学習教材を比較しています。実際に使用した体験談や情報もお届けします。進研ゼミ・Z会・天神・英語教材などの情報が満載です。

■ 高校生用教材の評価

【取り上げた教材】
 高校生向けの教材は小中学生に比べて少なく、Z会、進研ゼミ、天神、ダイレクトゼミ高校講座に絞られます。いずれも学校の授業の予習復習・定期テスト対策用から大学受験対策までその内容とコースは幅が広くなっています。

 Z会は通信添削が中心で
 ・高校1・2年生コース
 ・大学受験コース
 ・Z会Leadway(リードウェイ):難関大毎の志望校別カリキュラム
 に分かれます。

 進研ゼミも通信添削中心で
 ・高校講座
 ・大学受験講座
 に分かれます。

天神はコース分けはありませんが5教科で大量の問題数が収録されたパソコン教材です。
また、ダイレクトゼミ高校講座は、学校の教科書に即したテキストと問題集で構成された教材です。
なお、じゅけラボ予備校大学受験は教材や授業を提供するのではなく、勉強の仕方を提供するサービスなので、評価からは除きます。

ここでは用途別に予習復習用と大学受験用に分けて比較・評価してみます。

【教材の比較~予習復習用】
 Z会、進研ゼミ共にテキスト+問題集に添削問題という構成です。Z会の方が分量と難易度の選択肢が広くなっています。また、Z会の場合は教科書に沿ったカリキュラムではないので、予習復習というよりも先の大学受験を見据えた準備という方が合っていると思います。

進研ゼミは教科書の内容に沿った形になっているので、学校の授業を中心にして大学受験の準備をしたいという場合はこちらの方が合っています。

一方、天神も学校の授業に合わせながら補強していく内容です。基礎的な問題が中心になっていますが、自分がつまづいた箇所が一目瞭然なので、繰り返し問題を解いていくことで確実に弱点の克服ができるようになっています。
ダイレクトゼミ高校講座はさらに学校の授業の予習復習に特化した教材になっています。

【教材の比較~大学受験用】
 どの教材も3年生向けの教材は大学受験用になっています。Z会と進研ゼミは志望校に合わせたコース設定が細分化されています。志望校の難易度、必要とする科目、問題の特徴に合わせられています。どちらの教材でもしっかりと取り組めば大学受験対策は十分だと思います。

 私(管理人)の勝手な印象ではありますが、両者の違いはZ会の方が型にはまった問題がほとんどなく思考力を要する問題が中心なので、受験に際してどのような問題にも対応できるようにするという考えなのに対して、進研ゼミはあくまで日々の学校での授業内容を最大限生かして基礎的な内容を確実に身に付けた上で応用力を養っていくという考え方だと思います。

 天神やダイレクトゼミ高校講座は高校3年間を通じて学ぶべき全ての単元を問題を繰り返し説きながら確実なものにしていく内容なのでセンター試験対策に最適です。

【大学受験対策としての家庭学習教材】
 これまでに述べてきたように自分の勉強の進め方や目標に合わせて教材を選ぶことができます。大学受験になると塾や予備校がその対策として中心になることが多いと思いますが、塾や予備校に通わなくとも学校の授業以外に本サイトで取り上げた教材をメインとして活用することでも十分大学受験には通用します。

 ただ、家庭学習教材を活用することは塾・予備校とは違い、自宅で好きな時に取り組めるという反面、継続することや問題の内容をどこまで自分のものにできるかどうかは自分自身のやる気にかかってくる度合いが高いということだと思います。

 塾・予備校の場合はその場所に行って強制的に勉強する環境に身を置くことでいやでも勉強することができることや、周りからの刺激を受けることができると共に疑問点はすぐに解決できるという利点がある反面、自分のペースで進めることができないという難点もあります。

 また、塾・予備校に通いながら補強のため、必要な部分だけ家庭学習教材を活用するという使い方もできます。例えば理科や社会は不足気味なのでその部分だけ教材を活用するといった具合です。

 私などは塾・予備校と家庭学習教材の併用でしたが、浪人したときは自分のペースで進める方が自分に合っていたので、通信添削一本で勉強していました。

 どのような使い方であったとしても、家庭学習教材はまじめに取り組めば十分な成果を上げることはできると思います。