子供のための家庭学習教材比較

幼児・小学生の家庭学習教材を比較しています。実際に使用した体験談や情報もお届けします。こどもちゃれんじ・進研ゼミ・Z会・天神などの情報が満載です。

■ 小学校の英語教育の実態

【英語必修化までの経過】
 平成23年(2011年)4月1日から小学校での英語教育が必修化されますが、必修化の対象になるのは小5・6で、週1時間以上英語の授業(新学習指導要領では「英語活動」と呼ばれています)が時間割に組み込まれることになります。したがって、小4以下では対象外なので必修化といっても学校の授業に英語が組み込まれるわけではありません。

 しかし、実際には2011年の必修化に向けた移行措置ということで2009年時点においても小5・6ではほぼすべての地域で英語活動が開始されており、小4以下でも3-4割の地域で英語活動が実施されています。さらに小6では必修化と同じ週1時間で行っている地域が約6割、必修化対象外の小4でも月1時間程度行っている地域が約5割ということです(Benesse調べ)。

 私(管理人)の長男、次男の通っていた学校(東京都の公立小学校)でも外国人の講師による英語の授業が小1から月2-3時間の割合で実施されています。

 このように2011年の英語の必修化開始の前に既に英語教育は本格化してきているようです。しかも必修化の対象が小5・6ということにもかかわらず、小1から実施している所も多いようです。

【どんなことをするのか】
 必修化となった小5・6年生に対して行われる「英語活動」において用いられる教材として「英語ノート」というものが文部科学省から全国の小学校に配布されます。あくまで補助教材なので使用するかどうかは現場の判断となりますが、ほとんどの小学校で使用される見込みです。

 「英語ノート」の内容は中学校の教科書とは違い、イラストを交えてイメージで英語を理解していくことが中心で、ゲームや歌なども交えながら英語に親しむといった内容です。また、既に始まっている英語活動ではゲームや歌を中心として英語を実際に使ってみる体験をさせていくことに主眼が置かれています。実際、長男と次男の通う小学校の授業の公開日に英語の授業の様子を見学しましたが、外国人の講師が生徒の好きなスポーツや食べ物などを質問したりしながら遊び感覚でやりとりをしていました。

 学習指導要領には授業に関する細かい記載はなく、授業で何をするかは現場に任せとなっているのが実情で、外国人の講師が授業を受け持つ学校もあれば、英語を専門としない日本人の先生が対応する学校もあり、地域によってまちまちにです。

 やはりネイティブの先生の発音に触れるのと、日本人の先生の英語では6年間の積み重ねとなると大きな違いが出てきてしまうことも懸念されます。この辺りの課題についてはまだまだ解決のするには試行錯誤しながらの対応になっていくのではないでしょうか。

 このような不安から何らかの形で校外英語学習を子供にさせる親が増えていくことが予想されます。英語の塾に通わせたり、本サイトで紹介しているような英語教材を使ってみたり、その対応はさまざまだと思いますが、せっかく早い段階から英語に触れることのできるこの機会を有効に活用していきたいものです。


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