野営旅道具の色々


ここでは、私の野営旅道具を紹介しています。
お勧めの物もあればそうでない物もあり、また既に廃盤になっていたりする物もありますが、良ければ野宿は大して好きではないが何だかんだと野宿せざるを得ない単車での独り旅を愛する者の一道具として、ご参考下さい。
そう、車検のない250ccのバイクで十日程度のツーリングをする一社会人の道具として。
まあ、あくまで一例ですが。

ショートカット
※ほぼ必須※   テントペグ/ペグハンマー/ペグ抜きシュラフランタン/懐中電灯/ヘッドランプ
※かなり重要※  ストーブコッヘル(クッカー)カップマットグランドシート虫除け
※あれば便利※  イステーブルタープ/ポール焚き火台その他の道具
 

テントについて




十年以上前に山岳用品店で買った、ダンロップの3人用の登山用テント。

VシリーズのV304。(既に廃盤)

元々キャンプ場に泊まるつもりはなかったので、野宿を意識し、あまり場所を取らなくも荷物が十分入る大きさと型の物を購入した。

赤い色は目立つので決して望んだ訳ではないが、山岳用テントには目立つ色しかないのである。

すぐに慣れるが。

ペグさえきっちり打てば風に非常に強い分天井は低く、あぐらで座って一番天井の高い中心場所なら背筋を伸ばしても何とか頭が付かない程度の高さで、前室はあるが当然狭い。

前室が狭いのはまだしも、雨が降るとテントの中の入り口付近も雨で濡れるのがちとツラい。

テントの大きさは、身長176cmの自分と比較すれば何となく分かると思う。

またペグを打たなくとも大丈夫な、自立式のテントである。

これ、とても大事。



設営が簡単な吊り下げ式で当然オールフライ、かつインナーはメッシュで風通しは良く、入り口も前後に二つある。

とはいうものの、写真の通り後ろの出入り口はちと狭い。

ちなみにこの写真は後ろから撮ったもので、フライを張っていない状態の物。

まあ何だかんだで、結局は気に入っているテントである。



一番右の緑が収納したポールで、右から二番目の赤が収納したテント。

で、三番目の緑が付属のペグ収納袋で、一番左の青だけがテント付属の物ではなく、新たに購入したペグ収納袋。

リアバッグに十分余裕を持って収まるサイズなのだが、分かりやすい比較対象が写真になく、少々分かりにくいだろうか。


まずは、こちらをご覧下さい。
フライだのインナーだの前室だのの用語やその他が、詳しく説明されています。

とまあ、野宿であれ野営であれ、テントは必要でしょう。
そして選ぶ基準ですが、言ってしまえばこれは用途と値段次第になります。
値段はともかく、ここでの用途は中型バイクによるソロツーリングとします。
私は上記のテントしか使った事はないのでアレなのですが、ともあれライダーなら、荷物をテント内に入れる必要があるので、最低でも2人用が良いでしょう。
2人用よりは、3人用でしょうか。
これは微妙ですが、荷物が多いなら個人的には3人用がお勧めです。
山岳用である必要はありませんが、とにかく1人用は絶対に避けましょう。
何故ならテントの一人用というのは、本当に人一人が横に寝るスペースしかないからです。
無論、中に荷物なんて置けないので、本当に最低でも2人用は欲しいですね。
その分収納サイズが大きくなるので、チャリダーならまた話は別ですが。

そしてペグを打たなくとも大丈夫な、自立式のものが良いです。
色々と楽です。
まあ今時のテントは、大体自立するドーム型ですが(自立式でもキチンとペグは打ちましょう)
入り口は、前と後ろに二つあった方が風通しが良いです。
その為、インナーテントはメッシュが良いと思います。

あと同じメーカーでも、シリーズによって用途のテーマが違います。
例えばダンロップなら、Rシリーズは居住性を重視とかですね。
また、収納サイズも重要です。
2人用ならまずリアバッグに収まりますが、テントのポールもリアバッグに収まるサイズの物を、私は選びました。

居住性で選ぶか。収納性で選ぶか。値段で選ぶか。設営のし易さで選ぶか。ブランドで選ぶか。
安い物ではないので、悩みどころは色々とあります。

で結論ですが、結局は用途と値段次第です。
身も蓋もなくてすみませんが、それでも人数・タイプは上記のものの方が良いと個人的には思います。
ただ、いかんせん私はこのテントしか使った事がないので、実際はもっと便利なテントがあるかもしれません。
いえ、実際あると思います。
あくまで一例としてご参考下さい。
 

ペグ/ペグハンマー/ペグ抜きについて


スノーピーク(snow peak)の、ソリッドステーク20。

20というのは20cmの長さを表し、ペグの中では最高レベルの強度と耐久性を誇る鍛造スチールペグ。

ただし高い。とても高い。定価で1本\350もする。

そして重い。

川原のような砂利や小石が多い地面でも、ハンマーがしっかりした物ならガンガン行ける。

反面、砂浜のように地面がスカスカな場所では、細いだけに全く駄目。

個人的には、最強のペグだと思っている。


写真の下が上述のスチールペグで、上がテントに付属していたプラスチックペグ。

付属していたペグは、長さが大体20cmくらいで、硬い地面で使うには厳しく砂利交じりには歯が立たず、柔らかい地面でしか使えない。

今では、砂浜専用である。




スノーピーク(snow peak)の、ペグハンマーPRO.S

自分の所持しているSの他にCもあり、そちらはハンマーの先がねじ込み式で、交換出来るタイプの物。

Sの材質である硬いスチールのものと、柔らかい銅のものとの二種類あるのだが、ねじ込み式なので、キチンと奥までねじ込まないとペグを打った時ねじが馬鹿になり使い物にならなくなったりするので、そこは注意が必要らしい。

ペグ打ち用ハンマーでは最高レベルの強度と耐久性、そして使い勝手を誇る。

ただし高い。とても高い。本当に高い。定価で\3,780と値段でも最高レベル。

そして重い。

ただこの重さのお陰で、川原のような砂利や小石が多い地面でも、ペグがしっかりした物ならガンガンとスムーズに打ち込める。

下記のゴムハンマーに比べれば、使い勝手が全く違う。笑えるくらいにサクサク打ち込める。

また、ペグを抜くのもサックリ行ける。

抜き難い時も、ペグの穴にハンマーの突起部分を差し込みクルリと少し回せばスルリと抜ける。

値段も重量も使い勝手も、個人的には最強のペグハンマーだと思っている。


ゴムハンマーとペグ抜きのセットで、お値段なんと\1000以下。

ホームセンターのような安いところなら、上手くいけば\500以下で買える。

基本的にはこれで十分なのだが、地面が川原のような砂利や小石が多い場所だと、ゴムなだけに軽い分、ペグを打ち込むのが大変なのだ。

またセットで付いているペグ抜きも、固い場所に打ち込んだペグの抜く時、グニッと伸びる事もある。

もっとも地面に先を押し付けてグイッとやれば、元に戻るが。

ペグが抜き難い場合は、ペグ抜きの先をペグに引っ掛けてからクルリと回そう。

これで大体スルリと抜けるから。

基本はこのセットで問題なく、値段に十分見合っていると思う。

ただし上記の最強ハンマーの味を知ってしまうと、もう元には戻れない。


基本、テントを買うとペグが付いてきます。
高いテントなら、ハンマーも付いてきます。
ただ付属のものは大抵がまずプラスチック製であり、プラペグもプラハンも使い勝手はとても悪いので、別に買い揃えた方が絶対に良いです。
お勧めは、上記のもの。
まあ、だからこそ自分でも購入した訳ですが。
とはいうものの、安い「ゴムハンマーとペグ抜きのセット」を買って、あとは普通の金槌を買うのも予算的にはありだと思います。
また普通の金槌を買う場合は、ペグを打ち付ける鉄の部分の角が適度に丸みを帯びた物の方が、荷物を傷付けなくて良いでしょう。

そして付属のプラスチックペグは、砂浜の場合威力を発揮するので、物によっては取っておいた方が宜しいかと。
もっとも、締まった砂でないと抜け易いのかもしれませんが。
私の買ったテントの付属プラペグの長さは約20cmで、砂浜でテントを張る時実際に私は使っており、今まで問題があった事はありません。
もっとも、ふかふかの砂場のような砂では抜けてしまう気もするので、そういった場所に使う場合は、25cmから30cmは必要かもしれませんね。
もの凄く、嵩張りますが。
 

シュラフについて




寝袋・シュラフの専門メーカー「イスカ」のダウンプラスモデルで、「ダウンプラス デナリ」という製品。

厳冬期3000m級の山岳縦走を基本に設計したマミー型の羽毛で、冬期用の定番モデル。

参考使用温度は、-25℃。

お値段なんと、\34,650。

当然、収納時の大きさはリアバッグに余裕で収まるサイズであり、リアバッグの中のゴミ袋に包まれた紫がそれである。

その分、シュラフを専用袋に仕舞うのに汗を掻くくらい毎回苦労するが、慣れれば大した問題ではない。

ヘタれてきただけかもしれないが。

実際、購入して十年以上が経つ今、外気温度が0℃近い時は着込んでからシュラフに潜り込まないと、寒気を感じてしまうのだ。

要はキャンプ用の布団ですが、ハッキリ言って重要です。
というのも、わざわざツーリングに行って寒さに震えて眠れない、なんて羽目に陥ったらもう最低だからです。
寒くて眠れない、これは本当に最悪です。
何しろ、寝られない夜はとても長いのです。
なのでシュラフは、ある意味テントより重要です。

シュラフには、形が長方形である"封筒型"と、人型に近いミイラみたいな型の"マミー型"の二種類があり、また中綿の種類も、ダウン(羽毛)と化繊(化学繊維)の二種類があるのですが、バイクでのツーリングなら、性能もそうですがその収納サイズの小ささから、まず間違いなくマミー型のダウンを選ぶべきでしょう。
ただ、マミー型のダウンは高いです。
ぶっちゃけ、値段が2倍は違います。

そして一番肝心なのが「限界温度」、あるいは「最低使用温度」や「参考使用温度」と言われるものです。
何度までなら大丈夫という、メーカーが保障する温度ですね。
ただこの限界温度、実は衣服を着込みに着込んでギュウギュウに包まった状態でのものです。
トレーナーとジーパンでは、とても耐えられるものではありません。
なので限界温度は、表示温度+10℃と考えた方が良いようです。

そして値段は、限界温度が低ければ低い程、高くなります。
つまりはまあ結局のところ、全ては予算次第となるのです。

とまあつらつらと書き連ねましたが、ぶっちゃけこのサイトを見れば、全てが解決。
一から十まで何もかもが非常に詳しく書かれています。ハハ。

ところで夏には暑くて逆に使えなさそうですが、私は夏にキャンプをした事がないので問題ありません。
一応シュラフカバーとインナーシュラフを持っており、夏にはそれらを単体で使えば良いだろうと考えてはいるのですが、今のところ使った事は一度もなかったりするのです。

そしてこの度、真・日本一周時に初めて夏にもキャンプを行った訳ですが、シュラフはぶっちゃけ暑くて使えませんでした。
そして予想通り、シュラフカバーで問題ありませんでした。
と言うか、初めてシュラフカバーを使いました。
真夏の沖縄の熱帯夜のようにどうしても暑い時は、シュラフカバーを掛布団のように使えば何も問題ないのです。
 

ランタン/懐中電灯/ヘッドランプについて


GENTOS(ジェントス)というメーカーの、エクスプローラーEX-837NX。

ジェントスでは一番小さなサイズの物で、小さく明るく電池式の物を探したら、これになった。

ちなみに明かりの色は、白色ではなく暖色。

無論、防滴仕様。

単三電池三本使用で、明るさは80ルーメン。

新品の電池で近距離なら、手暗がりにはなるが本が読めるくらいの明るさである。



ツーリング用の小型懐中電灯(ハンディライト)といえば昔はマグライト一択だったが、今はLED一択だろう。

何と言っても明るいし、球切れがないのが嬉しい。

これは、パナソニック(Panasonic)の、ワイドパワーLEDマイクロランタンBF-441BP。

単四電池を四本使用で、先っぽをにゅいんと伸ばせば、ランタンもどきにもなるタイプのハンディライト。

店先で、ランタンにもなるのかと感心し購入したが、ランタンとしては今一つ……二つ?

不都合は何もないが、特にお勧めという訳でもない。



ヘッドランプの有名ブランドといえばPETZL(ペツル)だが、LEDで防滴で小型で軽量で可動式で乾電池式なら、どれでも良いと思う。

十年以上前に初めて買ったヘッドランプは、この倍以上は大きかった。

下の写真を見れば分かると思うが、今では随分と小さくなったものである。

これは、上記の条件を備えた物を店頭で適当に買った普通のヘッドランプで、パナソニック(Panasonic)のBF-270。

単四電池三本使用で、丸洗いが出来るらしいが洗った事など一度もない。

最新式は、手をかざすだけでスイッチのオンオフが出来る物まであるが、ツーリングにそこまでの物は必要ないだろう。



で、これが比較したもの。

右側が初めて買ったヘッドランプで、ナショナル(National)のBF-186。

確かにデカい。

しかも重さも倍くらいあるので、明るさはともかく、十年の歳月は伊達ではないのが良く分かる。

無論、とっくに生産終了品である。




上述のヘッドランプが電池の液漏れその他で駄目になったので改めて購入した最新のヘッドランプ(2012年当時)がこれ、GENTOS(ジェントス)のデルタピークDPX-343H。

当然LEDで防滴仕様、電池を含めた重さが112gの小型かつ軽量(上記の物より13g重くなった)で、普通に使用するには装着した頭から特にズレる事もなく、可動式で角度を変えられ、単4乾電池式(3本)である。

文句なし。

特徴としては、非接触センサースイッチモード搭載で手を触れずにスイッチのON/OFF操作が可能であり、フォーカスコントロールでスポット・ワイドの照射範囲が調節出来て、スムースディマーで100%〜5%の範囲で無段階調光が可能である。

センサースイッチとスムースディマーは自分は全く使わなかったが、フォーカスコントロールで照射範囲を手軽に調節出来る(レンズを少し回すだけ)のは、とても便利。

なので、センサースイッチとスムースディマーの使い勝手は不明である。

特にセンサースイッチは、ずっとモード自体をOFFにしていたので。

またメインランプの明るさは最大150ルーメンと十分な明るさで、サブランプもありそちらを使うと電池の消費量が結構減るのもありがたい。

本当はペツルの物を買おうと思っていたのだが条件的にちょうど良いのがなく、色々と選んだらこれがベストだった。

額に触れる部分にはソフトゴムが使用されていて痛いとか全くないし、電池の出し入れが防滴なのにワンタッチで、ネジとかないのも地味に嬉しい。

敢えて不満を上げるなら、付属品のオリジナルポーチが布袋だった事。

ペツルのように、別売りでも小さなソフトケースがあったら完璧だった。

ちなみに左上の写真は、間違えて上下を逆さまに撮った物である。


ランタン、懐中電灯、ヘッドランプ。
この内、最低でもどれか一つは絶対に必要です。
暗くなったら寝れば良いという方もいるでしょうが、夜トイレに行く時にも明かりは必要だからです。
野宿は勿論ですが、例え照明が完備されているキャンプ場でも、テントの中まで明かりは届きません。
夜、人には明かりが絶対に必要なのです。

ところでランタンには、ガソリン式、ガス式、電池式、キャンドル式といくつか種類がありまして、登山などなら分かりませんが『バイクでのソロツーリング』なら、電池式の小さな物で十分だと思います。
大事なのは電池式である事。
一人なら夜、明かりを点けっぱなしにする訳でもないですし、旅先でも簡単に入手出来る乾電池式である事が、個人的には一番重要だと思っています。
勿論、リチウム電池ではなく乾電池で。
また触媒が不要というのも、大きな理由ですね。
ガソリン式もガス式も、マントルという燃やす為の触媒が必要な訳ですが、これがまた衝撃に弱く結構簡単にイカれるそうです。

ただ、夜に星空を見るには、電池式の光源の物は不向きです。
スターウォッチングを目的とする場合なのですが、これらの明るさに目が慣れると、夜空の星が見え難くなる為です。
なので、もしも夜、存分に星を見たいというなら、蝋燭の明かりが一番のようです。

そんな訳で全部揃えるのが一番ですが、どれか一つだけというなら、絶対にヘッドランプをお勧めします。
汎用性が一番高く、暗い中でテントを張る時とか暗い中ご飯を食べる時とかに重宝します。
明かりの中では、何が無くともヘッドランプと言い切ってしまっても良いでしょう。
 

ストーブについて




十年以上前に山岳用品店で買った、コールマン(Coleman)というブランドのアンレデッドピーク1。

アンレデッドとは「無鉛」の意味で、要は赤ガス(レギュラーガソリン)も使えるストーブという事である。

しかもプレヒート要らず。

これは凄い。

もっとも私の野営様式のページにも書いているが、この本に完全に影響され、とにかくレギュラーガソリンが使える物を探した結果だったりする。

赤ガスのみで年に十日程度の頻度で十年以上使用しているが、今でも問題なく使えて強火からとろ火までOKと、文句なしである。

ただ、私は赤ガスしか使った事がないのだが、ガソリンを使うと鍋の底が真っ黒に煤ける。

その煤け具合は、煤けた鍋の底を軍手でなでると、その煤で軍手が真っ黒になるくらいである。

また、他のサイトの使用感想では、赤ガスのみの使用はポンプカップの劣化も含めジェネレーターが詰まったりと壊れる事も十分にあるようで、使用頻度が高い人ならそこは注意が必要だ。

といっても、既に廃盤だが。

手入れはリュブリカント(専用オイル)を差すだけ(必須)で、他にいじった事は少なくとも自分は一度もない。

ちなみに、ツーリングを始めて十年以上経つが、実は私はストーブのプレヒートをした経験が一度もなかったりする。

収納ケースは付属品でなく別売りの専用品でもなく、EPIgasというブランドのランタンケース。

店員に勧められたのだが、これがまたピッタリなのである。




イワタニ産業(Iwatani)というガス器具メーカーの、イワタニカセットガスジュニアバーナー2 CB-JRB-2。

小さく簡単で、コンビニでも買えるカセットガス使用と、これまた凄い。

ポンピング要らずで、収納サイズもガソリンストーブに比べれば随分と小さいのが、結構嬉しい。

冬はガスの気化の関係で使えなさそうだが、真冬にツーリングへ行った事などないので、まあ問題ないだろう。

ただ北海道の場合は、初夏でも冬並みに寒い時があるので、その時に使用出来るかどうかが問題である。

あと、風にも弱そう。

カセットガスが使える事を前提として、ソト(SOTO)のレギュレーターストーブST-310とどちらにするか最後まで迷ったが、冬にはまず使わない事と収納が簡単で更には収納ケースがある事から、こちらにした。

気温が下がった時にどうなるか、例え寒冷地用ガスを使ったとしても、それだけが心配である。

あと火が集中するので、米を炊く時にはバーナーパットを忘れずに。



で、これが両者の収納時の比較写真。

上の写真が横からのもので、下が上から撮った写真である。

収納時の大きさの違いは、一目瞭然。

この程度と思うかもしれないが、これが意外と馬鹿にならない。

ガス式はガスカートリッジも必要なので一概にはいえないが、ガソリン式の場合も予備のガソリンを入れるシグボトルが必要なので、結局は同じ。

達人はバイクの燃料タンクからガソリンを直接入れるので、予備の燃料ボトルは不要となり、その場合はガソリンストーブに軍配が上がる。

しかし、バイクの車種にもよるのだろうが、私には無理なのだ。


ストーブには、基本ガソリン式とガス式の二種類があり、それぞれに長所・短所があります。
まあ何処のサイトでも言われていますが、ガソリン式の長所は何といっても気温に関係なくオールシーズン使える事と、燃料が安い事です。
短所は、ガス式に比べれば使用時に手間がかかる事(プレヒートとかポンピングとか)でしょう。

ガス式の長所は、小さく手間要らずで簡単な事。
収納サイズといい手間要らずでワンタッチで火が着く事といい、これはもういう事がありません、
ただ風に弱く、寒さにも弱い。
風は風防などで防げても、寒さは防げません。
気温が低いとガスが気化せず使えなくなるので、これがイタいです。

つまりはまあ、値段と用途次第といえるでしょう。
値段というのは、初期費用。
赤ガスも使えるガソリンストーブは、高いですしね。
で、用途というのは、いつどのくらい何処でツーリングをするのか。
月単位以上で真冬にもツーリングをしてコストを重視するなら赤ガスを使えるガソリンストーブを選ぶべきですが、週単位でスリーシーズン(春・夏・秋)のツーリングならガスで十分です。

なので、もし一ヶ月以上ツーリングをするのなら、ランニングコストの関係でガソリンストーブを選ぶべきでしょう。
ガスカートリッジは、ホームセンターのような場所でノーブランドの物を買えば3本\300くらいで買えますが、それでもレギュラーガソリンの方が絶対的に安いですから。
もっともカズストーブのお手軽さに慣れてしまうと、もうガソリンストーブに戻る気はなくなってしまいますが。
今は、コンビニでもガスカートリッジを買える時代なのです。

ちなみにガソリンストーブに必要な作業であるプレヒートとは、暖気のようなものです。
予め装置に余熱を与える事で、大抵はガソリン、あるいはライターオイル、または固形燃料やジェル燃料を使って、燃料が気化しやすいように点火前にストーブを暖める作業の事を差します。
そしてポンピングとは、ストーブに空気を送り込み加圧する作業の事で、ポンプノブ(本体からにゅいんと伸びる棒のような部品)をシコシコすることを言うのです。
 

コッヘル(クッカー)について




初めて購入したのが、写真右の「森田製作所」のコッヘル。
(既に廃盤というかメーカー自体がもう無かったりする)

当時は大食いだったので、米が二〜三合炊ける、ソロにしては少し大きめな物を意識し、店頭で適当な物を購入した。


左がユニフレーム(UNIFLAME)のトレイルスクエアコッヘル3。

最近は一〜二合炊ければ十分なので、小さな物を買い直した。

収納時の大きさの違いは一目瞭然なのだが、写真では今一つ分からないか。




新たにガスストーブを購入した際、これまでにコッヘルにはガソリンの黒い煤がこびり付いているのだがそれが少々気になり始め、もう少し小さな物が欲しくなり始めた事もありいっそ新しいコッヘルを買ってしまおうと思い立ち、新規に購入したのがこれである。

丸から四角に替わった訳だが、今のところ大した違いはない。

ただ収納時に二周りくらい小さくなったのが、地味に助かっている。

その程度と思うかもしれないが、リアバッグに仕舞う際、これが意外と馬鹿にならないのだ。

ただ米を炊く時、蓋の上に何かしらを重石代わりに乗っけなければならなくなった。

そして何よりフライパンが小さく使いづらい為、結局は使わなくなり、最初のお古の物に戻った。


鍋(大)、鍋(小)、フライパン。
この組み合わせであれば、何も問題ありません。
どのくらいの大きさにするかは人それぞれですが、小さすぎても使い勝手が悪くなるので、米を何合炊きたいのかを目安にすれば良いと思います。

とにかく、最低でも鍋一つは欲しいですね。
自炊などしない、自分は弁当派だという人にも、鍋一つは持っておいて欲しいです。
寒い夜は、冷めた豪華な弁当よりも、熱いカップラーメンの方が美味いのだから。
何にせよお湯を沸かすにも何かしらのアイテムは必要なので、ならば色々と使い勝手の良い鍋が一番ではないかと思う次第です。
 

カップについて


十年以上前に山岳用品店で買った、シエラクラブオリジナルのシェラカップとマグカップ。

シェラカップとは、シエラクラブというアメリカの山岳会が考案した「口が広くなったカップ」の事で、登山やアウトドアではかなり有名であり、今では同様の形状をもったカップを総称してシェラカップと呼び、色々なメーカーから発売されている。

ただ、オリジナルのシェラカップは意外と使い辛い。

コーヒーのお湯を沸かしたり(ラーメンには容量が足りない)、蝋燭を立ててランタン替わりにしたり(何かしらの工夫は必要)、実はご飯も炊けたりと(0,5合が限界)、色々使えたりはするのだが、肝心の飲み物用カップとしては使い辛いのだ。

すぐ、冷めるし。その為、二重構造式の冷め難いカップが別に必要なのだ。

荷物を極力減らしたい山家は別だが、こっちのカップの方が実は重要だったりする。


朝のコーヒーは重要です。
朝は意外とする事がないので、起きてすぐ撤収準備をするならともかく、一息入れるならコーヒーでも飲んでいないと間が持たないというか、時間を持て余すのです。

そしてシェラカップの口が広いのは、これでお湯を沸かしても口を付ける部分が熱くならない為ですが実際は十分熱いので、やっぱり別のカップが欲しいところです。
すぐ冷めるし、冷めたインスタントコーヒーはマズいので。
逆にシェラカップの方が必要ないといえるのですが、あれば何だかんだで便利です。

とまあそんな訳でやはりカップは必要で、私は二つ持って行くのです。
 

マットについて




コールマン(Coleman)のコンパクト インフレーターマット L。

最近買ったのに既に廃盤という代物だが(今はUが出ている)、予想以上に収納も展開も簡単で、買って良かったと思える代物である。

値段は\7,000くらいしたが。

展開は、広げておけばある程度空気が入りそれから息を吹き込むだけ。

息を吹き込むのが大変かと思っていたが、全然大した事はなかった。

収納も案外と簡単で、問題なし。

あとは、いつ穴があくかである。


……私の場合は、四年で空気が抜け始めました。


収納時の大きさは写真の通りで、2Lのペットボトルより二周りかもうちょい太いくらいの大きさである。

銀マットよりは間違いなく小さく、リアバッグに仕舞えるのがありがたい。




THERMAREST(サーマレスト)の、Z Lite sol(ゼットライトソル)。

レギュラーサイズで、51x183cm、重量410g、厚さ2.0cm。

上述のマットに穴が空いたので(穴の場所は不明)新たに購入したが、寝心地はインフレータブルマットには勝てない。

勿論銀マットよりは良いが、値段が\5,880と高い。

サーマレストは、どれもめっちゃ高いブランドなのだ。

ウレタンマットなのでヘタる事はあっても穴が空く事はなく、もしも空いても大丈夫なのである。

とあるサイトで、マットはサーマレストが一番とあったので、コレにした。

同じサーマレストのマットでも、もっと良い寝心地のマットはあったが、それらはいかんせん収納時がデカい。

コレの決め手は、アコーディオン式収納である事。

個人的に、蛇腹がありがたかった。




THERMAREST(サーマレスト)40th アニバーサリーエディション女性用。

サーマレストの40周年記念モデルで、特注フォームを使用した限定品の自動膨張式マットレスであり、厚さが何と5cmである。

寸法は51×168cmと、レギュラーサイズは長さが183cmだが、これは女性用なので少し短い。

収納時に少しでも小さい方が良いと考え女性用にしたのだが(スモールサイズは119cmと短すぎるので)、実際に使用するとマットは足先まであった方が良かったので、レギュラーにしておけばと少し後悔している。

ただし、寝心地は最高である。

収納サイズは長さ28×直径12cmと上記のコールマンの物と同じくらいで、重量は650g。

インフレータブルマットに慣れると、ウレタンマットではどうしても物足りなくなり、新たに購入した。

もっとも値段が\15,750と限定品とはいえ非ッ常に高く、正直購入するのに二の足三の足を踏んだが、日本一周をする際思い切って購入したのである。

サーマレストは、ホントめっちゃ高いブランドなのだ。

でも、寝心地は確かに最高である。

日本一周時にほぼ毎日使用していたら、約一年で空気が漏れ出したが。

インフレータブルマットは、どうしても空気が抜けるようだ。


最初は、定番の銀マットでした。
ただあれは嵩張りますし、寝心地も良い訳ではありません。
それでも無いよりは遥かにマシなので十分満足していたのですが、とあるサイトでエア注入式マット(インフレータブルマット)のマットが薦められていました。
予算はあったし、別に不便を楽しんでもいなかったので、こちらを買ってみました。

全然違います。
何気に心配していた展開や収納の手間も、シュラフに比べれば全然問題ありませんでした。

もっとも破れたらそれまでの物なので、地面が石でゴツゴツしていたり雑草を刈った後の鋭い茎があったりする場合ちょっと不安ですが、今のところは下記で紹介しているグランドシートで十分カバー出来ています。
ただこのタイプは必ず穴があくらしく自然と空気が抜け始めるらしいので、あとはいつ穴があくかですね。

実際、年に一度の十日程度の使用頻度で四年で空気が自然に抜け始め、ほぼ毎日使用すると一年半で空気が抜け始めます。
こんな感じで。↓


という訳なので、消耗品と割り切れなければウレタンマットの方が良いでしょう。
 

グランドシートについて


収納したテントなどの下に敷いてある青いビニールシートを指し、適当な店で適当に買った。

正直値段は覚えていないが、全く高くはない代物である。

またこの大きさが、インナーテントの底辺の大体のサイズである。


グランドシートとはテントの底に敷くシートの事ですが、個人的にはブルーシートで十分だと思います。
ドカシーと言われる、工事現場でよく見られる例の青いビニールシートですね。
これがないと、テントの地面に接する部分が夜露で濡れて、そこに置いてある荷物も結構濡れるのです。
また野宿の場合、鋭い草の茎や尖った小石がテントの底に穴を開ける場合があるので、テント下を保護する意味でも必要です。
刈られた草の根本は、堅くなる場合も多いので。
テントより少しだけ小さく折り畳まないと、雨が降った時ドカシーとテントの間に水が流入するので、それがコツといえばコツでしょうか。
ともあれ野宿をするなら、テント下に敷くドカシーは必須に近いと言えるでしょう。

小さな物より、大きな物をテントの底の大きさに合わせて折り畳んだ方が、丈夫です。
一晩経てば折り目が付き、キッチリ専用サイズとなりますから。
なんといっても、安いだけに気楽に使えるのが、これの一番の長所ではないでしょうか。

もっとも、ちゃんとしたグランドシートを使った事がないので、実際のところは比較出来ないのですが。
地面の湿気をシャットアウトしたいのなら、キチンとしたグランドシートの方が良いでしょう。
 

虫除けについて


所謂、普通の蚊取り線香。

上蓋をひっくり返して使用する、蚊取り線香を入れておく事も出来るこれは灰皿代わりにもなる優れもので、二年くらいはシケらない。

あとは、吊り下げ式。

そして電池式が二つで、首から下げられる物と、腰に引っ掛けられるタイプの物。

これくらいは、必要であろう。

正直一つではとても足りない、全然足りない。


季節と場所にもよりますが、虫除けはかなり重要です。
重要なんですが……実は大して効きません。
私の場合は、蚊取り線香を二つ(設置式と吊り下げ式)と、電池式の物を二つ使用していますが、本当に蚊の凄い場所では大して役に立ちません。
蚊が普通にいるだけの場所ならともかく、それこそ草地に荷物を置いただけでそこから蚊がぶんぶん飛んで来るような場所では、もう全然駄目です。

また蚊取り線香は、屋外では効きません。
しかし煙の篭る狭い場所、つまりテントの中ならバッチリ効きます。
テントを張ると、何故か中に虫がバンバン入ってくるので、中に蚊取り線香を置いておくと実に効果的です。
逆にテントの外にいる時は、ほとんど役に立ちませんが。

結局のところ、一番効くのは虫除けスプレーだったりします。
2、3時間で効き目がなくなり、まめにスプレーし直す必要があるので面倒くさいのですが、これがかなり効きます。
他にはワンプッシュするだけのタイプもありますが、それらは使った事がないので分かりません。
という訳で、念の為に虫除けスプレーは必ず持って行きましょう。
小さな物でもコンビニでは一本\500くらいはして一週間も保たないのが難点ですが、効果は確かなのです。

あとは出来ればですが、殺虫剤も欲しいところです。
というのも、ヤブ蚊すらぶんぶん飛んでくるような蚊の凄い所では、虫除けスプレーが最後の綱になりますが、殺虫剤がとても頼りになるからです。
飛んでくる蚊を退治するのはキリがないだけと思うかもしれませんが、血を吸った蚊が満足しても他から飛んで来るのは退治し続けた時と変わらず、結局キリがない時はキリがない訳で、ならば鬱陶しさを晴らすだけでも全然気分が違うのです。
虫も退治出来る殺虫剤なら、ヤブ蚊であろうとバンバン死にますし。
ハエは、ちょっとキツいですが。
大きいスプレー缶はちょいと荷物になりますが、一ヶ月くらいは普通に保つのもポイントが高いのです。
 

イスについて



写真では分かり辛いが、テント前に置いてあるこの小さな背もたれ付きイスが初めて快適と思ったイスである。

寄りかかっても背中が痛くない背もたれが、本当に良い感じなのだ。

携帯性も言う事なしで、しかも安い。

ホームセンターのアウトドアコーナーで売っていたノーブランドのイスで、お値段なんと\980。

ただいかんせん、安いだけに背もたれ部分が破れ易いのだ。




モンベル(montbell)のライトポータブルアームチェア メッシュ。

ネット販売で\3,400の、携帯性と座り心地の両方を兼ね備えたイスである。

だがその分それぞれが少し劣るのは、仕方のないところか。

収納サイズは、直径19×長さ85cm。

写真の通り、収納時はサイドバッグを取り付けたバイクの幅とほぼ同じで、リアバッグの後ろに付いているベルトにバックルを取り付けてイスを括っている。

街中ですり抜けも出来るので、人によっては持ち運びに難があるのだろうが個人的には問題なし。

だが座り心地が、少し劣る。

使用時のサイズは、高さ84×幅54×奥行き54cm(座面高43cm)。

基本的には問題ないのだが、座った時に腿の裏にイスの部品が当たってしまう。

このサイズの他のイスに比べれば遥かにマシで痛い訳ではないのだが、長時間座っているとどうしても気になってしまうのだ。

逆に言うなら、長時間座らなければ問題なしと言えるだろう。




小川キャンパル(OGAWA CAMPAL)のデラックスアームチェア。

値段は\7,875で、上記のイスの倍とハッキリ言って高い。

というか、小川キャンパルのイスは、どれも他のメーカーの同サイズのイスより高いのだ。

ただその分座り心地は確かで、間違いなく良い。

使用時のサイズは、高さ80×幅50×奥行き40cm(座面高43cm)。

数字的には上記のイスより小さいのだが、座り心地はこちらの方が間違いなく良いので、値段に見合っていると言えるだろう。

勿論、腿の裏には何も当たらず、これが私のメインチェア。

だがいかんせん、収納サイズがどうしても長い。

98×12×12cmとその長さは1m近くあり、写真の通りサイドバッグを取り付けたバイクの幅より結構長いのですり抜けは怖くて出来ず、ハッキリ言ってこの長さが私のバイクでは限界だろう。
(少し超えているかもしれないが……)

またリアバッグに二箇所括り付けただけでは長いだけに安定感がなく、他に工夫が必要だ。

雨に濡れたあと放置すると錆びるが、今のところ特に問題はない。

ただ座ると動く気をなくすくらい座り心地が良いので、それが問題と言えば問題だろうか。

ともあれこれまで勝ったイスの中では、間違いなくこのイスが1番である。

しかし旅先で盗まれ、しかも今では生産中止……畜生。




アディロンダック(ADIRON DACK)のスモールキャンパーズチェア。

値段は\7,350と、このイスもやっぱり高い。

座り心地は結構良く、上述したモンベルのライトポータブルアームチェア メッシュより上で、小川キャンパルのデラックスアームチェアより下である。

使用時のサイズは、W48×D54×H67cm(座面高29cm)。

勿論このイスも、座っては腿の裏に何も当たらず寄りかかっては背骨に何も当たらず、上記のデラックスアームチェアと同じような作りと座り心地で、これが私のメインチェア。

収納時のサイズもW14×D14×H81cmと、両者の中間くらいである。

左下の写真の通り、サイドバッグを取り付けたバイクの幅よりちょい長いくらいで、私のバイクにはちょうど良い長さであり、収納サイズと座り心地を両立させたイスと言えよう。

もうちょっとだけ短いと、完璧だったが。

ちなみにこの写真は、かなり伸びたストレッチコードでワインディングを走った後の物であり、積んだ荷物が傾いている状態である。

本当は同じメーカーのこの上のサイズのイスが欲しかったのだが、収納時の縦の長さが108cmと1mを超えるので、やむなく諦めた。

そちらの座り心地はほぼ言う事なしだっただけに、残念だ。


ぶっちゃけ、キャンプは寝るだけというならイスは必要ありません。
ですがキャンプそのものを楽しみたいと思うなら、途端にイスは必須となります。
しかし、当然イスは快適な物でないと全く意味がありません。
座り辛いイスは論外ですが、座って今ひとつなイスもやっぱり意味がないのです。

私は上記の写真のイスを手に入れるまで携帯性を優先したイス(値段は全て千円以下で収納サイズは折り畳み傘を大きくしたくらいの物)を取り敢えずという感じでいくつか使ってきましたが、座り心地は正直最低でツーリングに持って行っても実際に使う事はまずありませんでした。
それだけにイスには価値を見出していなかったのですが、上記で紹介している一番上のイスを手に入れてから考えが変わりました。
ちょうどキャンプその物も楽しもうとするようになった時でもあり、そうする為にはイスのあるなしで大分変わります。
例えば長い雨の日、タープ下で一日を潰す時、快適なイスがなければ始まらないのです。
一日テントの中で寝てばっかりいるのも、疲れますしね。

という訳で、言ってしまえば高くて大きいイスなら座り心地には問題ありません。
実際、更に良いイスは他にいくつもあります。
ですがバイクツーリングの場合どうしても収納時の大きさに限界があるので、所謂BigBikeの場合は別ですが携帯性と座り心地の両方を兼ね備えた物はそうそうなく、正直上記で紹介しているイス以外の物を私は知らないのです。

ちなみに、実はこのイスがすっごく気になっているんですが、値段が三万弱とちょっと手が……
 

テーブルについて




ロゴス(LOGOS)のアルクリーンテーブル6060。

使用時のサイズは、幅60×奥行60×高さ60/24cmで、高さがhigh&Lowの二段階に調節出来る。

組み立ては非常に簡単で、ただ開いて足を付けるだけと、非常にシンプル。

これは便利。

しかしその分、収納サイズがデカい。

収納サイズは、幅60×奥行31×厚さ7cmと、ちょうどリアバッグの上に収まるサイズだが、やはり厚い。

それが問題。

値段は、\5,565。

あと雨に濡れた後放置していたら一部にカビが生えたり腐りそうになったりしたので、濡れた後にはちゃんと乾かそう。




Coleman(コールマン)のイージーロール2ステージテーブル/65。

使用時のサイズは、65×70×H30/70cmで、これも高さが二段階に調節出来る。

上記のテーブルに比べれば組み立てにほんの少しだけ手間が掛かるが大したものではないし、直感的に組み立てられるので問題なし。

ただ、組み立てた後のテーブルの下の筋交いが、少し邪魔。

イスに座ると、それにヒザが当たり足がテーブルの下に入らないので、テーブルに正対して食事は出来ない。

なので私はテーブルに斜めに対するように座って食事をしている。

もっとも特に問題はなく、これが私のメインテーブル。

何しろテーブルの上で鍋が吹き零れても、勝手に隙間から地面に流れ落ちるのだ。

これは、ありがたい。

そして収納時サイズは、14.5×14.5×70cm。

これは、まあまあ。

お値段は\6,615。

これも、普通。

あとオールアルミニウムなので、雨に濡れた後放置していても腐らないし錆びないのだ。(足の筋交い部分は一部錆びる)


テーブルは、何だかんだであれば便利です。
それこそ人によっては、イスはなくとも小さなLowテーブルなら取り敢えずあるという方もいるでしょう。
ですが、Lowテーブルならも携帯性に優れた物はたくさんありますが、Highテーブルとなると実はそうはありません。
そしてテーブルの高さは、出来ればイスに合った物が欲しいところなのです。

座り心地の良いイスを求めた私としては、快適に過ごす為にもその高さに合わせたテーブルを必要としました。
つまりはHighテーブルを必要とし、当然携帯性は悪くなるのです。
ましてや欲張ってLowにもなる物を求めたので、選べるテーブルは数える程しかありませんでした。
……Low形態は全く使っていませんけどね。

そんな訳で、テーブルはイスの高さと合わせる必要がある、というか合わせたいのです。
 

タープ/ポールについて


スノーピーク(snow peak)の、ライトタープ"ペンタ"シールド。

通称、ペンタ。

タープとしては、専用のファンサイトが出来るくらいの人気を誇る。

当然というか値段も非常にお高く、何と\11,865。

収納サイズは35×21cm、重量は900g以下で、UVカットもある。

タープとしては収納サイズが非常に小さく、サイドバッグに余裕で収まる程であり、それが非常にありがたい。


写真の右から、タープ・タープ用ペグ・専用ポール・別に購入したポール、そしてテント用ペグ・テントフレーム・テントである。

専用ポールは別売りだが、非常にチャチくすぐグラグラになるので、ポールは別の物を購入した方が良い。

ただ専用ポールはサイドバッグに余裕で収まるサイズであり、これは素晴らしい。

ちなみにペグもチャチいので、これも別に購入する必要があるのだ。


もしもイスとテーブルを買ったのなら、是非タープも買って貰いたいところです。
野宿しかしないなら、あるいはキャンプは寝るだけというスタイルなら全く必要ありませんが、キャンプを楽しむなら、これらがあると全然違いますので。
人の目もある程度気にする必要がなくなり、色々と楽なのです。
収納や積載に問題がなければですが、ソロツーリングならミニタープで十分ですしね。

タープが威力を発揮するのは、日差しが強い日、そして雨の日です。
雨の中テントを張るのは結構惨めな気分になるので、それが無くなるのはとても大きいのです。
だから私は、タープはサイドバッグに入れており、雨の日はまずタープを張ってから、その下にテントを張るようにしています。
まあこれはキャンプ場での話で、野宿の場合は割り切るしかありませんが。
 

焚き火台について




ユニフレーム(UNIFLAME)の、ファイアスタンドII 。

使用時のサイズは、40×40×(高さ)30cm。

収納時のサイズは、φ6×570cm。

ライダーにとって、携帯性に優れ、かつ使うのも簡単なこれ以上の焚き火台はまずない。

ただし、これでバーベキューは出来ず、あくまで焚き火専門である。

値段は\6,000と焚き火台としては高い方だが、そもそもあまり売っていないのだ。


キャンプそのものを楽しむなら、焚き火にも手を出したいところです。
ただ、直火(地面で直接焚き火をする事)が出来る場所は少ないです。
特にキャンプ場はそれが顕著で、それでもとなると焚き火台が必要になる訳ですが、これがかなり嵩張るのです。
ええ、デカいのです。
実際のところ、ライダー向きの携帯性に優れた焚き火台は他にもありますが、それらはコンパクトな分、組み立てが面倒なのです。
慣れると簡単だそうですが、小さすぎると使いづらいくもありますしね。

また値段が気になる方は、ホームセンターで売っているバーベキューコンロを流用しても良いでしょう。
ホームセンターには、たまに掘り出し物があるのです。

ちなみに私は、あまり焚き火をしません。
何か、面倒くさくて……
 

その他の道具について


その他の道具としては、取り敢えずラジオは欲しいです。
私は夜、音がなくとも平気なタイプですが、人によっては退屈過ぎて間が持たないという方もいるでしょう。
当然単三か単四電池式のAM/FMが入る小型ラジオになる訳ですが、基本、アナログチューナーよりデジタルチューナーのラジオの方が、サイズが小さいです。
今はそれこそ、ライターサイズの物まであります。
もっとも、山でも聞けるのかは知りませんが。
ともあれ、大きさ的にはデジタルが便利ですが、デジタルはチューニングが合わない場所だと微妙な調整が上手くいかないので、そういう意味ではアナログの方が良いと思います。


またソロツーリングなら、コンパクトなカメラ用の三脚も欲しいです。
ソロだと言葉の通り、写真を撮る人はいないので。
ちなみに収納サイズは、サイドバッグに楽に収まる程度のサイズです。


自炊する人なら、大きな物でなくとも良いので、まな板も欲しいですね。
達人はシェラカップの底をまな板代わりにするようですが、小さ過ぎても使いにくいので、コッヘルの底と同じくらいの大きさはあった方が良いと思います。
また、火が一箇所に集中するタイプのストーブで米を炊くなら、バーナーパットが必要となります。
まあ、なくても何とかなりますが。


お米はペットボトルに入れておくと、色々と便利です。


それからバイク整備用の工具では、バックミラーを直す為のスパナレンチ、コケた時ひん曲がりやすいギアチェンジペダルを直す為の、大きめのメガネレンチが欲しいところです。
穴に引っ掛け、テコの原理でグイッと引っ張るのです。
そこまで嵩張る物ではないので、車載工具以外なら最低でもこの二つだけは必ず持って行きましょう。

ちなみに旅日記ですが、私は文字を書くのが好きではないので、旅先にポメラというデジタルメモを持っていっています。
これですね。
その場でちょちょっと手書きでメモッた事を、その日の夜にポメラへ打ち込む訳です。
その日の内に書いておかないと、日記がどんどん溜まってしまうので。(もう四年分くらい)


カサは便利です。
最初はカッパがあればカサなんて必要ないと思っていましたが、実際に持って行くと雨の日には実に役立ちました。
雨が続いた時には、特に。
短期なら不要ですが、長期のツーリングなら雨に降られる日は必ずあるので、持って行けば確実に便利なのです。


あと、あまり大きな声では言えませんが、蛇口の取っ手を持っていると何気に便利でした。(過去形)

そして、最後にシャベル。
そう、野グソをするならシャベルが必要になるのです。



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