いんちょのツーリング日記


青森県編

その5




2008/6/29 曇り

朝、子供の遊び声で目が覚める。
時間は、まだ6:00ちょい前。
子供が目覚める時間は早い。
で、6:00に起床の鐘がキャンプ場内に鳴った。
え、何これ?
おいおいというか、さすがはオートキャンプ場である。

コーヒーを飲んで暫しボンヤリとしてから、撤収開始。
で、9:00出発。
今日こそ目指すは、竜飛岬である。
今日は日曜なので、混んでいたら嫌だなあと思いながら、昨日走った道をひた走る。
今日は寄り道なし。
十三湖を横目に、国道339号線をただ北上する。

龍泊ライン

良い眺めだったが、写真では今一つだ。
日本百名道の一つ、龍泊(たつどまり)ライン。

これは、展望台から撮った写真である。

十三湖から竜飛崎を目指しR339を北上すると、海沿いの道が急に山の道へと変わるのだ。

良い景色だった。






9:30 竜飛岬到着。
特に何も無いところだった。

竜飛崎

割と寂しいトコだった。
かなり寂しいトコだった。

日曜なのに、あまり人はいなかった。

というか、意外と観光地化されていない場所だった。

近くに有料のキャンプ場があったが、そこにも人はいなかった。

それは良いのだが、曇っていて津軽海峡の向こうにある北海道が見えなかったのは、残念だった。


マイナーな観光スポットといったところであろうか。
お食事処が一つと、あとは駐車場に土産物屋が二つのみ。
しかも、その内の一つは閉まっていた。
何か、うら寂しさを感じさせる所だった。
特に何も買う事も食べる事もなく、ここを去る。
食事処でうに丼とか何かしら食べておけば良かったような気もするが、まあもう良いかなと思ったのである。
ハハン。

階段国道339

もろ民家の中だった。
国道なのに階段である、この場所。

当時の国土省の役人が地図をみただけで国道にした為、実は階段だったのに国道となった道らしい。


竜飛崎の近くにある「階段国道339」を見物に行った。
写真に撮るなら下からの方が良いかと思い、足を運ぶ。
そして下の入り口は、なんと民家の間を縫った所にあった。
途中ですれ違った地元の人達から、また来たよ……みたいな目で見られた。
ような気がする。

写真をパシャリと撮って、そそくさとこの場を後にした。
長居をする場所では、決してない。





という訳で、10:00出発。
青森市にある「三丸山遺跡」に向かう。
遺跡といえば、普通は何も無かったり跡地に復元された物がちょこんと建っていたりするだけな場所だが、実はここ、復元物だけではなく本物の遺跡が一部残っていたりするらしい。
これまで行った事のある遺跡は、名前の通り本当に"跡"地なだけであり、ただの野原とどう違うのかといった場所だったので、ツーリング前から行く事を決めていた所。
実は、結構楽しみにしていた場所だったりする。

三丸山遺跡

大した所ではなかった。
この写真は、遺跡の入り口辺りから撮った物。

こうして見ると小ぢんまりしているように見えるが、十分に広くかつ立派な場所だった。


で、結論からいえば、期待しすぎた。
これまで行った事のある跡地とは違い十分広かったし、遺跡ではなく観光地として考えれば十分な場所だった。
が、期待していた復元物ではない本物は、建物ではなかった。
もうあんまり記憶に残っていないが、勾玉のような感じの物だったと思う。
まあそれでも約四、五千年前の物という事で、一見の価値はあるかもしれない。
ような気がする。





何故か建物の入り口にあった「いのしし丼」の屋台で、今日の夕飯をそれにすべく持ち帰りで購入し、14:00出発。
せっかくなのでと、青森駅へ向かう。
ついでにそこで、お土産を買うのである。

青森駅

普通の駅前。
実は分割日本一周の証拠として、県庁所在地のある駅の写真を撮るようにしていたりするのだ。

意外と普通の駅前だった。


駅前の土産物屋で、家族と会社への土産を買って、宅急便で送る。
せっかくなので、濃縮果汁還元の物などではなく、100%のストレート果汁のりんごジュースにしよう。
しめて、\8,000也。
結構高くついたが、満足だった。
しかし後に気付いたのだが、100%のストレート果汁のりんごジュースを買ったつもりが、実は濃縮果汁還元だった。
缶に書いてあったストレートの文字に騙されたのである。
とても悲しかった。

駅前をぷらぷら歩いて、適当なラーメン屋で飯食って(ハズした)、ビールを買って、15:00に出発した。
ちなみに、エッチな店は見付からなかった。





さて、今日の宿泊予定地は「月見野森林キャンプ場」である。
ゲームに出てきそうな名前のキャンプ場だが、無料かつ青森駅からはここが一番近いのだ。
それはさておきこのキャンプ場、月見野霊園の奥にあったりする。
だから何だという感じだが、何はともあれ16:00には到着した。

月見野森林キャンプ場

タープを張るのも大分慣れた。
でもまだピシッと張れない。

霊園近くのこのキャンプ場、青森市付近では唯一の無料キャンプである。

地面は草地で、基本はなだらかな斜面だが、森林近くの場所なら地面は平らとなる。

炊事場は普通で、トイレがぼっとんという以外は良い感じである。

何といっても、青森駅から約一時間という距離が良い。


17:00 タープとテントを張り終える。
タープを張るのも、大分慣れました。
でも、シワは取れないのでした。
まだまだ未熟也。

それにしても残念だった事は、先人にファミリーキャンパーが一組居た事である。
ファミリーなだけに、うるさかったのが残念だ。
まあ、昨日もだが。
もっとも条件の良い所には他のキャンパーが居て当然。
これまで人っ子一人いない所で過ごすのが当たり前だったの、そう思ってしまうだけだろう。
日曜だしね。
とまあそんな訳で、ビールをあけクピクピの飲みながら一服する。
これぞ贅沢な一時というものである。

ところでいきなり話は変わるが、夏の野営に虫除け対策は場所にもよるが基本必須だ。
私の場合は、蚊取り線香が二つ。
据え置きタイプと携帯タイプ。
湿気った蚊取り線香は買い直した。
そして今回はそれにプラスして、電池式の物とと、虫除けリングを用意してみた。
虫除けリングは、説明書には240時間しか持たないらしいが、私の場合は、せいぜい十日程度のツーリング期間なので、これで十分である。
もっとも、この虫除けリング。
実際には、二、三日で効き目がなくなる。
正確には効き目が弱くなるのだろうが、感覚的には効き目がなくなった。
うん、甘くないね。

ところで話はまたまた変わるが、夏はすぐに汗を掻く。
当たり前の事だが、何が言いたいのかというと、要するにすぐにシャツが汗臭くなるという事だ。
この九日間のツーリングで、Tシャツ、パンツ、靴下を三組持って来たのだが、一日ですぐに汗臭くなる。
もっとも、そんな事を気にしていてはツーリングなど出来ないが、それはそれ。
何と言っても、エッチなお店に行く際にはエチケットが必要なのだ。(それによって相手のサービスの度合いが変わる可能性大)
勿論、その時は髭だって剃るさ。
ファッションとしての髭と、単なるムサい髭は違うのだ。
まあ、今回はその手の店が見付からなかったので別に良いのだが、そろそろ洗濯する必要があるかもしれない。
ま、洗濯といっても、水洗いして干すだけだが。
それにしても、今日のように早い時間にキャンプ場に着き、更には何処にも再出発しないというのは、実は初めてかもしれない。
今までは、キャンプする感覚ではなく、単に寝るだけといった感覚だったしね。
これで、他のキャンパーがいなければ良かったのだが、残念。
ま、日曜日だしね。
さて、オチついたところで、いのしし丼でも食べようか。
19:00就寝。
明日はいよいよ下北半島。
恐山である。
ここまで。



その6へ続く


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