いんちょの
ツーリング日記
北海道編Part3
その9
2005/7/1 晴れ
6:00起床の8:00出発。
今日は、美幌峠へ向かうのだ。
なぜ美幌峠かというと、何時どうやって知ったのかは忘れたが、北海道でも一・二を争う景観の峠だからだ。
実際、良かった。
確かに良かった。
高台ゆえの開けた空と、眼下に広がる屈斜路湖。
霧もかかって、とても良い感じだった。
パーキングから展望台まで少し歩くが、その甲斐はある景色である。
まあ、歩いたからかもしれないが。
うん、また来よう。
ちなみに展望台では、美空ひばりの「美幌峠」の歌が流れていたりする。
さて、今日の目的地は「鹿の湯」いう無料温泉が場内にあるという「然別野営場」だ。
ちなみにこの鹿の湯、混浴である。
森の中である。
川の傍である。
行った事は一度もないが、野趣あるれる露天風呂らしい。
野営場は有料(¥250)なのだが、温泉入り放題ならその価値は十分あるだろう。
込んでなければ良いのだが。
ここは最初に泊まった「上士幌町航空公園キャンプ場」に近いのだが、開設期間が7月1日〜9月30日なので、今日来たのである。
しかし、とても迷った。
この場所、鹿追方面からと糠平方面から向かえるのだが、糠平方面からはとても難しい。
少なくとも、私には無理でした。
心が折れました。
諦めました。
仕方がないので、最初に泊まった上士幌町航空公園キャンプ場へ行く事にした。
鹿追方面から行けばよかったなあ、畜生。
狭い悪路を迷いに迷い、何もする気がなくなったのさ。
途中のセブンイレブンでビールだけ買って、キャンプ場に向かう。
もういいさ。
テントを張って、ビールを飲んで、今日はもう寝よう。
で、キャンプ場の駐車場に到着しバイクのキーを抜いた所で、デイバッグを背負ってない事に気付いた。
……あれ?
え〜っと……リヤバッグ、良し。
サイドバッグ、二つとも良し。
タンクバッグ、良し。
デイバッグ――――無い!
背負ってない!
「気付けよ、俺!」と思いつつも、本気で慌てた。
何処に忘れたんだとあたふたするが、「あ、セブンイレブン!」と忘れた場所を思い付く。
店の中に入る時、デイバッグを背中から下ろしバイクの傍に置いておいたのを忘れていた。
急ぎセブンイレブンへ向かうが、既に駐車場にはバッグは無かった。
ガ〜ンである。
物すんごくヘコんだ。
こんな突発イベントいらんと、心から叫びたかった。
一応店員さんにバッグが落ちていなかったかと、期待せずに訊いて見た。
したら、あったのさ。
店員さんが、預かってくれていたのさ。
嗚呼、神様ありがとう。
こんな時だけ感謝されても、しかも一方的な押し付けをされても嬉しくもなんともないだろうが、それでも神様ありがとう。
心からの感謝を捧げた。
そうだ。地元に戻ったら、神社にお賽銭をあげに行こう。
いや、それだけでは感謝の気持ちは収まらない。
良し、献血に行こう。
二回くらい。
一見なんの脈絡もないように思えるが、私の中では繋がっているので、それで良いのだ。
買い物をし、再度お礼を言い、とてつもなく良い気分で帰途についた。
今日が、北海道最後の夜。
その夜を気分の良いまま終える事が出来、私は本当に幸せだ。
その気分のまま、今回のこの日記も終える事としよう。
それでは皆さん。
また、次のツーリング日記でお会いしましょう。
では。
って、最近はなかなか長期の休みが取れませんけどね。
ハハ……
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