いんちょの
ツーリング日記
北海道編Part2
その6
2002/6/27 なんと今日も晴れ(25℃くらいになるらしい)
6:30 起床。
今日取り敢えずの目標は、帯広の「ぱんちょう」である。(本気でこんなんばっかです、ハイ)
狩勝峠を越え、一路帯広へ向かう。
何しろ、明日は帰る日だ。
後悔の無い様、精一杯頑張らねば。
今日、人生最後の一日。今、一刻の命。
ってな感じである。
非常に大袈裟な物言いだが。
9:30 出発。
11:00 狩勝峠にて、一休み。
狩勝峠展望台
初めて走った時は、非常に霧が濃かった峠。
看板に日本新八景とあるが、まあ普通に良い景色である。
12:00 帯広の「ぱんちょう」に、到着。
並びはしなかったが、店内はさすがに混んでいた。
一番高い「華」を頼む。(\1,250)
お味の方は、美味かった。
うん、普通に美味かった。
だが………これだけの為に帯広まで来る気には、なれない。
いや、来たんだけどね。
三年前に食べた「新橋」の豚丼の方が、全然美味かったなあ。
値段も、倍したけど。
大盛り頼んだら、器がラーメンの丼だったけど。
ともあれ、ここに来る事はもうないだろう。
ついでと言ってはなんだが、六花亭の本店でサクサクパイを食べた。
これは本店のみの販売で「三時間以内にお召し上がり下さい」という代物である。
所詮、パイだが。
確かに、サクサクしてたが。
ところで、豚丼の為だけに帯広まで来たというのは、さすがに冗談である。
今日は、帯広の近くにお目当てのキャンプ場があるのだ。
その名も「嵐山キャンプ場」である。
このキャンプ場は有料だが値段は\300くらいだし、なんと言っても近くに温泉があり、そのキャンプ場の利用者は、なななんと、入り放題との事だ。
ヨッ! 太っ腹!!
………と思っていましたが、勘違いでした。
そのキャンプ場、確かにテント一張\330。
が、しかし!
別途入場料¥500がかかるのだった。
しかも温泉、確かに近くにあったのだが、あくまで料金、別料金。
入り放題でもなんでもなかったとさ。
騙されました。
自分が勘違いしていただけですが。
心が折れたので、そのまま泊まった。
気を取り直してテントを張ると、すぐ横に川が流れていた。
ここは、お約束であろう。
温泉入ってビールを買って、川のほとりに腰掛ける。
素足を川にさらしながら、おもむろにプルタブを開ける。
そして、口ずさむ。
ぼんぼんぼぼん、ぼぼぼぼん………(by小林亜星)
う〜ん、俺って絵になるなあ、という感じで己に酔う。
自分でも馬鹿だと思うが、こんな自分が好きなのだ。
川に浸しておいた二本目のビールを開ける。
………ヌルい。
余程に冷たい水でなければ、ビールはかえってヌルくなる。
うん、勉強になった。
というか、分かっていたのにやってしまった。
そんな気分だったのさ。
成り行きとは、怖い物である。
夜もう一度帯広へ繰り出し、違う店で豚丼を食べようと思っていたが、面倒くさくなったので、却下。
今日はもう、店じまい。
それにしても、明日のこの時間には既にフェリーの中だと思うと、少しセンチメンタルな気持ちになる私であった。
本当に、あっという間だったなあ………
その7へ続く
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