いんちょの
ツーリング日記
福島県いわき市編
その1
2002/5/17
今日は、今年始めてのツーリングだ。
何を隠そう、初めて宿に泊まるツーリングでもある。
一泊だけどね。
目的地は、福島県いわき市にある湯本温泉。
日本最大の広さを誇る市の、「古滝屋」と言う温泉旅館である。
何時もはテントを背負ったツーリングであるが、今回は宿泊。
つまりは、軽装。
とても、楽である。
何故、今回に限り宿泊をするかと言うと、実は一度「カンヅメ」という物を体験したかったからである。
私事で恐縮だが、私の趣味はツーリングの他に、物を書く事だ。
書く事は、楽しい。
とても、楽しい。
だが、書き続ける事は苦痛であり、書き終える事はものすんごくツライ。
趣味なんだから、別に良いジャン!
と言うツッコミが聞こえそうだが、
全くその通りである。
要するに、真似事をしてみたかっただけなのね。
キッカケは、仕事場で「じゃらん」と言う雑誌を読んでいた時だ。
私の仕事場は「じゃらん」に広告を出しており、その関係で雑誌が送られてくるのだが、
仕事中ヒマな時にそれを読んでいたら、唐突に思い立ったのである。
何はともあれそういう訳で、いま私はテントの代わりにワープロを背負い、旅立つ事を決めたのだ。
そして現在、12:45。
常磐道PAで、これを書く事と相成った訳である。
11:00 出発。
12:15 守谷PA着。
ここまで書くのに、三十分かかった訳さ。
13:45 東海SAにて、空腹に耐えられなくなった。
しょうがないから、かき揚げ丼を食った。
お値段¥350也。
本当は、いわき市で何か特産物でも食べようと思っていたのだが、背に腹は変えられないのだ。
味は、可も無く不可も無くだった。
いわき市まで、あと約100km。
巡航速度が100〜120kmなので、約1時間といった所か。
何せ、120km以上出すと、途端に大気が重くなるのだ。
だから、それ以上は速度を上げない。
ちなみに、先程150km程出した所、タンクバッグがズルズルとズレ始めた。
あのまま速度を上げていたら、ピュウ〜と飛ばされてしまったに違いない。
ネタにはなったが、危ない所だった。
………フッ。
トンネルを抜けると、雨だった。
雨が、私の身体を濡らす。
背負ったワープロも、濡らす。
………ワ、ワープロがァ―――ッ!?
でも、ま、大丈夫だろう。
小雨だし。
雨対策してないけど。
私は、そのまま走り続けた。
それが、大きな間違いだったと気付く事無く………
何てね。
そんな事ァ、ありませんでしたよ。
嘘はいけないよね。
ごめん。
15:30 本日のお宿「古滝屋」に到着。
ごく普通のシングルに、案内された。
さて、ここからだ!
ワープロを取り出し、設置する。
お茶を入れ、灰皿を用意し、指をポキポキ鳴らしてみた。
夕飯まで、あと約3時間。
さて、この「なんちゃってカンヅメ」で、どれ位書けるのか………
乞う、ご期待!
………風呂、入ってこ。
19:00 今日の夕飯は、とっても豪華。
何と、「ウニづくし」と「あわびの踊り焼き」だ―――ッ!
う〜ん、リッチ。
なにせ、あわびなんか1ヶ¥6,000だからね。
こりゃビックリってなモンだ。
で、「あわびの踊り焼き」なのだが、実際本当にビックリした。
生の、まだ生きているあわびが火に炙られて、ウニウニ動く訳だ。
あわびだけど。
ハッキリ言って、グロかった。
そもそも形が、グロかった。
その癖、味は貝だった。
当たり前か。
たぶん、二度と食わないだろう。
某漫画に出ていた「あわびのステーキ」には、少し心が惹かれるが。
ちなみに「ウニづくし」は、名前のまんま多種類のウニ料理が出た。
でも、美味いのは………と言うと語弊があるが、好きなのは、生ウニだけ。
余り、意味は無かった。
ガッカリ。
それにしても、あわびは本当にグロかったなァ………
20:00 再び、ワープロの前。
さて………
風呂入ってこ。
雨が、降っていた。
雨の中の露天風呂というのも、風情があって良い。
オツである。
25:00
酒が切れたので、寝る事にした。
何だかんだ言って、原稿用紙にして20枚分位は進んだので来て良かったと思う。
あわびは、ヘビーだったが。
ついでに、金もかかったが。
でも、宿泊費・食事代・高速代とひっくるめると、
¥25,000は使ったんだよなぁ、私………
次は、粗食に勤しもう。
お休みなさい………
その2へ続く
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